「かぐや」ミッション機器(LMAG、LRS、UPI)を展開、伸展 [JAXA]

観測機器のマストやアンテナの展開を完了したようで、今回も画像来てます。 すらっと伸びてますねー。

宇宙航空研究開発機構JAXA)は、種子島宇宙センターから打ち上げた「かぐや(SELENE)」について、観測に向けてミッション機器の展開・伸展を平成19年10月28日から10月31日(日本時間)にかけて以下のとおり行いました。現在、衛星の状態は正常です。
・月磁場観測装置(LMAG)
月の磁場を観測する装置。磁場を観測するセンサ(磁力計)を先端に取り付けているマストを約12mまで伸ばし、観測の準備を行いました(図2参照)。
・月レーダサウンダー(LRS)
レーダ電波を用いて、月表面および地下から反射されてくる電波を観測し、地下約5kmまでの地層構造を探査する装置です。また、地球の人工電波に邪魔されない月の裏側で、惑星から来る電波の観測も行います。衛星内に収納されていた4本のダイポールアンテナを各々約15mまで伸ばし、観測の準備を行いました(図3参照)。
・プラズマ観測装置(UPI)
月の軌道から可視と極紫外線の2種類の望遠鏡で地球の大気光やオーロラを観測する装置。望遠鏡は地球を自動追尾する機構に取り付けられ、衛星壁面に固定されていましたが、これを展開し、観測の準備を行いました(図4参照)。

全くもって順調ですね。 この調子ならハイビジョンや観測機器からの画像も結構早く上がってくるかも。 せかすよりもバッチリ決めてもらいたいので、まあ期待して待ちましょうw

「かぐや」本格観測始動 宇宙の魅力伝える [岩手日報]

開発の子衛星に期待

奥州市水沢区国立天文台RISE推進室(佐々木晶室長)が研究開発した月周回衛星「かぐや」プロジェクトの子衛星による本格的観測は、11月1日未明から始まる。6日未明からは、世界で初めて月の裏側の重力分布データが得られる見込みで、プロジェクトの核心に迫る観測が始まる。同推進室の研究員らは、期待と不安が入り交じった表情で最終準備を進めている。

子衛星のうち、11月1日未明にリレー衛星、2日未明にVRAD(ブイラド)衛星が本格的観測を前にした初期チェックアウトを開始する。主衛星の電波を中継するリレー衛星は、6日未明から月の裏側のデータを地球に送る見込みだ。

月の起源や進化の謎に迫る「かぐや」は、月の表面構造や重力分布などを調べることが目的だ。重力分布は、月の重力による主衛星の軌道のブレや、子衛星からの電波を地球にある複数の電波望遠鏡で受信することで、計測する。

このうち、子衛星の電波は、国立天文台水沢VERA観測所の直径20メートル電波望遠鏡など国内4カ所のVERA観測所などで観測し、水沢がそのまとめ役を担う。佐々木室長は「ここまでは予定通り。ただ、世界で初めてのことを行っているので、何が起こるか分からない」と慎重な姿勢で準備に当たる。

RISE推進室で開発され、主衛星に搭載されているレーザー高度計は11月下旬から月に向けてレーザーを発射する。

なんと子衛星の立ち上げは早くも明日未明からですか。 中の人も世界初の試みとあって緊張の面持ちのようです。 良いデータを期待してますよ!