月周回衛星「かぐや(SELENE)」による月の裏側の重力場の直接観測について [ISAS/JAXA]

んよっしゃ! 世界初の観測ですよ! ハイビジョン映像も目を奪われますが、理学的にはこちらの観測も非常に期待されています。

宇宙航空研究開発機構JAXA)は、高度約100kmの月周回観測軌道に投入した月周回衛星「かぐや(SELENE)」の主衛星と、高度約2400km×100kmの月周回長楕円軌道に投入された「おきな(リレー衛星)」とを用いて、月の裏側の重力場の直接観測(4ウェイドップラー)試験を2007年11月6日(日本時間)に機能確認の一環として実施し、正常に観測ができることを確認しました。月の裏側の重力場の直接観測は世界で初めてのことです。
なお、臼田宇宙空間観測所で受信したテレメトリデータにより、衛星の状態は正常であることを確認しています。

素晴らしいですねー。 これは月の重力場の偏在に影響されて起こる「かぐや」と子衛星の加減速を電波で地球からリアルタイム測定することにより(合ってる?)今まで得られなかった月の裏側の重力マップを作成するもので、地球と直接通信できない月の裏側からでも子衛星を中継するという技術で世界で初めて可能にしました。 これによって今までより遙かに高精度な全球の重力マップが作成され、月の内部構造の解析や月周回軌道の策定(もっと低い軌道を安全に周回できるようになるらしい)に大いに貢献すると思われます。
ここまで極めて順調ですね。 次は「おうな(VRAD衛星)」の番です。

関連:「かぐや」から撮影したHDTV映像 [Stage6]

NHKニュースで流れたハイビジョン映像が高画質でステ6に上がってました。 1分少々で200MB超と強烈に重いので要注意。