がん遺伝子なしで万能細胞作製 京大チーム、応用に一歩 [朝日]

山中教授らは、皮膚の細胞に四つの遺伝子を組み込み、万能細胞をつくる手法を確立した。ただ、がん発生にかかわるとされる遺伝子c―Mycを含んでいた。この手法でつくった万能細胞をもとに生まれたマウスでは2割に腫瘍(しゅよう)ができた。

今回、c―Mycを除いた残りの3遺伝子だけを皮膚細胞に入れる実験を実施。培養条件を見直し、新しい万能細胞をつくった。この万能細胞を使って生まれたマウス26匹を100日間育てたが、1匹もがんにならなかった。一方、c―Mycを含む場合では、37匹中6匹にがんができた。

ただ、今回の手法でも安全性の問題が解決されたわけではない。山中教授は「皮膚の細胞に遺伝子を送り込むのにウイルスを使うので、がんを引き起こす可能性は残っている」と話している。

いやあ技術の進歩っていうのは… 残るネックはウイルスですが、これはまだ難しそうですね。 何か案は出ているのかな?