燃料調整が難航、開発は基礎段階…再使用LNGエンジン 打ち上げへ“採算”楽観できず [FujiSankei Business i.]

詳しめの記事。

宇宙機構は03年度から開発を始めたが、昨年秋までの燃焼試験では、噴射器近くに未燃焼のLNGがたまり、時々一気に燃える異常現象が発生。それまでも軽い複合材製燃料タンクの開発に失敗して重い金属製に変えたり、燃料注入方式を簡単な圧縮ガス押し方式からポンプ方式に変えたりしたため、1号機打ち上げが昨年2月から5年延び、開発費も大幅に膨らむ事態に陥った。

このため文部科学省宇宙開発委員会が昨年10月、1年半をかけて異常燃焼問題を解決する一方、より有望な再使用型への転換を求める報告書をまとめ、宇宙機構は開発チームを一新した。

宇宙機構の今野彰プロジェクトマネジャーによると、使い捨て型については、噴射器などを設計変更した実物大エンジンの燃焼試験を今年10月まで行い、異常燃焼が起きないことを確認した。

しかし、同軸多層パイプでLNGを気化させたガスと液体酸素を噴射し、極低温の燃料をノズルの冷却にも使う方式の再使用型については、燃料混合の調整が難しいほか、LNG流路にすすが発生し、燃焼室壁面に腐食性の硫黄酸化物が付着する問題が発生。小型モデルで改良実験を繰り返している。

先日の記事で「再使用型って何の事だ?」と思ってましたが、どうやら再生冷却の事だったようです。 全然違うがなw

IHIはエネルギー・プラント事業の巨額損失が判明したが、GXロケット事業は出資先のギャラクシーエクスプレス社(東京都江東区)が中心となって行っており、「GXへの影響はない」(IHI広報室)という。

なるほど。 IHIへのトドメにならんかとちょっと心配してました。