三菱重工、「H2A」3割値下げ・09年にも、欧米ロケット並みに [日経]

三菱重工業は衛星打ち上げに使う国産大型ロケット「H2A」の打ち上げ価格を2009年をメドに3割引き下げ、欧米の競合他社並みの70億円程度にする。ロケットを制御するプログラムの開発など事業体制を抜本的に見直し、受注から打ち上げまでの納期も3分の2となる1年に短縮する。欧米のライバルに対抗できる価格と納期を備え、商業衛星の打ち上げ市場への参入をめざす。

世界の商業衛星打ち上げ需要は年20機程度。打ち上げるロケットは欧州アリアンスペースが半分を占め、ロシア・クルニチェフや米シーローンチが続く。三菱重工は昨春、H2Aロケット事業を国から引き継いだが、衛星の受注実績は07年度に打ち上げた分を含め政府系衛星2機、08年度は同1機にとどまる。

民間事業として採算を確保するには「最低でも年3回の打ち上げが必要」(三菱重工)とみており、通信や放送などに使う商業衛星打ち上げへの参入が不可欠になっている。

来年から3割引! 思い切って来ましたね。 受注の交渉が進んでいるという話を少し聞いた事ありますが、来年には日の目を見るでしょうか。
紙面記事では、機体検査を種子島に集約・飛行制御プログラム作成を簡略化・射場維持整備を分担・見込み生産・納期短縮…といった感じらしい。 これでH-IIAは納期の面で他国の打ち上げサービスに対し優位に立つそうです。