インド、月探査機打ち上げへ 宇宙開発競争に参入 [FujiSankei Business i.]

インドは今年4月、初の月探査機「チャンドラヤーン1号」を打ち上げる。昨年12月、通信用の巨大なアンテナが地上に設置されるなど準備は最終段階に入った。月探査機の打ち上げは、アジアでは日本、中国に次いで3番目で、月の資源獲得を視野に入れた宇宙開発競争に加わることになる。

探査機は順調に行けば4月9日、南東部アンドラプラデシュ州スリハリコタ島のサティシュダワン宇宙センターから国産の「PSLV」ロケットで打ち上げられる。月の周回軌道に到達後、月面から高度100キロを1周118分で回りながら資源分布調査などを行う。チャンドラヤーンサンスクリット語で「月への乗り物」を意味する。

インド宇宙研究機関(ISRO)スポークスマンによれば、プロジェクトは米欧日の宇宙研究機関の協力を得ている。搭載される観測機器は、インドのものが5つあるほか、米国、英国、ドイツ、スウェーデンブルガリアの研究機関のものが計6つ積まれる。国威発揚と同時に「真の国際プロジェクト」(ISRO当局者)を目指すとしている。

ISROは2011年にロシアと共同でチャンドラヤーン2号を打ち上げるほか、14年までに有人宇宙飛行を、さらに、20年までに月面有人探査を実現させたい考えだ。

インドも参戦。 4月の打ち上げを目指しており、中国と同様に有人飛行を視野に入れています。