15年前の手紙:カレイが運んだ 川崎で当時の小1、風船で飛ばし千葉・銚子沖へ [毎日]

◇学校から100キロ、水深1000メートルから水揚げ

「おてがみをひろったかたは、おへんじをください」。千葉県銚子市の銚子漁港で水揚げされたカレイの背中に、川崎市の市立宮崎小(菊池俊光校長)が93年に創立120周年を祝って上げた風船と手紙がついていた。15年を経て約100キロ東の太平洋の海底から回収された手紙。書いた本人の川崎市宮前区、早稲田大2年、白髭(しらひげ)奈津実さん(21)は「こんなすてきな話があるなんて」と喜んだ。

手紙と風船が付いていたのは、犬吠埼銚子市)の南東約40キロ沖で操業した底引き網漁船「第8大徳丸」(65トン)が24日に水揚げしたサメガレイ。船主の君野喜好さん(52)が3・6トン分の魚を仕分けている最中に、1匹(体長約50センチ)の背中に四つ折りの紙が張り付いているのを見付けた。広げたところ「わたしは1ねんせいです」と、たどたどしい字で書かれた文章が見えた。

あー、自分も小学生の頃校舎の屋上から飛ばしたなあ。 いいとこ数キロと聞いたものですが、大人になってからそれが帰ってきたりしたらそりゃあビックリですね。

なぜ外房の海で見つかった? 魚が届けた15年前の手紙 [朝日]

●偏西風が影響

手紙を結んだ風船はどこまで飛んだのか。

ヘリウムを入れたゴム風船は通常、上空約8000メートルまで上昇するがやがて破裂する。気圧が上空5500メートルほどで地上の半分に下がって風船が膨張するうえ、気温は千メートルごとに約6度低下し寒さで割れやすくなるからだ。

インターネット上で「風船専門ドットコム」を運営する広告会社グルーブ(東京)によると、容量10リットルの普通のゴム風船はヘリウムを入れると約5グラムの浮力がある。風船自体は1グラム台で、軽い手紙を付ければ相当の高さまで上がるという。

上昇を始めれば今度は風で流される。とくに冬場は上空5000メートル以上を偏西風が吹いており、放たれた風船は太平洋上空に流れることになる。

小学校から犬吠埼沖まで約150キロ。「海流からすると、房総半島の館山や勝浦の沖から流されながら少しずつ沈んでいき、犬吠埼沖で1000メートルの海底まで達した」というのが手紙を見つけた君野さんの推理だ。

へえ、そんなに飛ぶものなんですか。 8000メートルってヒマラヤ級ですよ…

●そして食卓へ

君野さんによると、手紙を運んだサメガレイは何事もなかったように競り落とされ、出荷されたという。

ちょwwwww何事もなかったようにwwww