H2A打ち上げ延期 姿勢制御装置に不具合 [南日本新聞]

三菱重工によると、不具合は12日夜、種子島宇宙センター南種子町)で、姿勢制御装置ガスジェット・スラスタのタンクに、推進剤のヒドラジンを充てんしている最中に見つかったという。
スラスタは、タンク内のヘリウムガスで圧力をかけヒドラジンを噴出し、ロケットの姿勢を調整する装置。タンク内部はゴム状の膜でヘリウムとヒドラジンを仕切っているが、何らかの原因で膜が破れ、そこからヒドラジンが漏れたとみられる。
ヒドラジンは毒性が強く、打ち上げ数日前に初めて充てんする。これ以前に工場と射場で2回行った圧力検査では、異常は見られなかったという。作業員は防護服を着用しており、漏れた量も微量だったため健康被害はないという。
今後、不具合が見つかったスラスタを交換するとともに、壊れた原因を究明する。2月中の打ち上げを目指しているが見通しは立っていない。濱俊雅射場チーム長は「運用中に同様のトラブルが起きたのは初めて。信頼性の高い装置だったので驚いている」と話した。

こちらの記事によると、同種のトラブルはこれまで起こった事の無い信頼性の高い装置のようです。 今回の打ち上げに際してもこの装置は2回テストされていたらしいので、工程の簡略化の影響というわけではない気がします。 実績のある装置らしいので自分は交換で解決すると踏んでいますが、何せ打ち上げ可能期間の問題がありますからねえ… 現場の人は今頃大変そうです。