「販売店で汚染」徳島のギョーザで中国各紙が報道 [産経]

徳島のコープから回収された製品に付着していた微量のジクロルボスは店内で使用していた殺虫剤から付着したものであったと先日報じられた件です。 一連のギョーザ事件は中国ではあまり報じられていないと聞きますが、どうやらこの件については中国で一斉に報じられているようです(苦笑

中国各紙は16日、徳島県で中国製ギョーザの袋外側から有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出された問題で、同県の飯泉嘉門知事が記者会見で「発生源は店内の殺虫剤とほぼ特定できた」と述べたことを報じた。

いずれも新華社電を掲載し、見出しは「日本、徳島県の“問題ギョーザ”は店内の殺虫剤で汚染と認める」(人民日報)「“問題ギョーザ”は日本の販売店で汚染」(新京報)などとしている。日本での中毒事件については「残留農薬による食品の安全問題でなく、個別の事件。原因はまだ調査中」と伝えている。

ところで徳島の件はごく微量検出されたのみで結局のところ食中毒事件とは関連性がなく、密封パッケージの中や外に日本で使用されていない殺虫剤がベットリ付いていて食中毒を引き起こした件とはまったく異なるのですが、中国のネット界隈ではこれで脳内解決しちゃってる人が結構いるそうです

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ちなみにメタミドホスの鑑定結果によると、日本の研究機関のみで流通している高純度のものではなく、その不純物から中国などで農薬として使用されていたものである可能性が極めて高いと判断したようです。

中毒を起こしたギョーザは、昨年10月1日製の「中華deごちそう ひとくち餃子(ギョーザ)」と同20日製の「CO・OP 手作り餃子」で、いずれも中国・河北省の「天洋食品」で製造された。

共同捜査本部は、中毒を起こした商品や同じ日に同じ工場で製造された商品を集めて鑑定。警察庁科学警察研究所でも鑑定を進めてきた。

通常、薬物は原材料や製造方法などの違いで不純物や副生成物の種類や割合が異なる。メタミドホスは、中国国内では昨年1月に使用が禁止されたものの、それまでは殺虫剤として幅広く流通していた。一方、日本国内では農薬としての使用は認められておらず、流通している試薬は純度が極めて高いのが特徴だ。

警察当局は鑑定結果から、日本国内にある試薬が混入した可能性は極めて低い、と判断した。