「はやぶさ」、3回目の遠日点を無事通過 [ISAS/JAXA]

昨年10月からスピン姿勢安定にて弾道飛行を続けている「はやぶさ」は、2月28日に3回目の遠日点(太陽距離1.63天文単位)を無事通過しました。
過去2回の遠日点(1.7天文単位)に比べ太陽距離は近いものの、この間、徐々に発生電力が低下したため、各部の温度維持に注視しながら、1月より消費電力の削減を行っていました。
以降しばらくの間、発生電力は改善されますが、急激に地球距離が拡大し、5月末には最遠2.5天文単位に達します。
次は、イオンエンジンによる動力航行にて、あともう1度、遠日点を回り、2010年6月地球に帰ります。

はやぶさ運用チーム

イオンエンジンリアクションホイールを停止し太陽光圧だけで姿勢制御を行ないながら慣性飛行を続けている「はやぶさ」ですが、その間も気の抜けない運用を続けているようです。 イオンエンジン再起動は来年2月から。