欧露、6人乗り有人宇宙船の共同開発で正式契約 [Technobahn]

以前から進められていた話が正式決定したようです。

欧州宇宙機関ESA)とロシア連邦宇宙局(Roskosmos)は14日、有人宇宙船を共同開発することで正式契約を結んだことを発表した。

新たに欧露が共同開発を行うことが決まった有人宇宙船は重量が20トン、乗員6名で自力で月の周回軌道まで到達する能力を持つものとなる予定。

欧露では2018年をメドにこの新有人宇宙船を新たに建設が決まったボストチヌイ新宇宙基地から打ち上げの予定。

そういえば日本もロシアから「クリッパーやらないか」と打診されてたなんて話もあったようななかったような気がしますが、今回のもそれですかね。 ところで有人機といえば別の話が

EADSアストリウム社、ATVの有人宇宙船への改造案を公表 [Technobahn]

欧州航空宇宙最大手のEADS社の宇宙関連子会社となるEADSアストリウム(Astrium)社は13日、ドイツのベルリンで同社が中心となって開発を行った欧州宇宙機関ESA)の無人宇宙輸送船「ATV」の有人宇宙船への改造案を公表した。

今回、アストリウム社が公表したATVの有人宇宙船への改造案は、(1)ATVに大気圏再突入用の耐熱シールドを追加し、物資の帰還用に利用可能とした「A Large Cargo Return Spacecraft」、(2)(1)の変更に加えてATVの与圧キャビンに改良を加えて国際宇宙ステーションの緊急時に人員の帰還用に用いることを可能とした「A Crew Transport Vehicle」の2つ。

アストリウム社は大気圏再突入に関しては1998年に「Atmospheric Re-entry Demonstrator(ARD)」を使った実験で成功しており、(1)の変更は比較的容易だと説明している。(2)の有人宇宙船への改造は有人宇宙船打ち上げの実績がないため、当初は物資の地上への帰還用に用い、実績を積み安全性を確認した上で最初は人員の帰還用に用い、最終的には打ち上げ時にも人員を乗せた有人宇宙船への転用を計画するとしている。

ATVを有人に転用するという案。 上記のものとの兼ね合いはどんなもんなのか。 同じ補給機である日本のHTVでも発展案として考えられてはいますが、こうして表に出てくるほどの段階ではありませんし、こういう話があっちこっちから出て来る積極さが羨ましいですねー。