中国、月観測衛星「嫦娥1号」の観測データを内外の研究者に提供 [Technobahn]

中国政府の宇宙機関となる国家航天局(China National Space Administration)は2日、受信時間にして合計700時間、容量にして1.1テラバイトに上る月観測衛星「嫦娥1号」の観測データを国内外の研究者に提供したことを発表した。

今のところ国外の提供先は「嫦娥1号」の運用で協力関係にあるESA欧州宇宙機関)だけの模様。

国家航天局では同時に昨年11月の月の軌道到達後、「嫦娥1号」が月の周りを3024回周回したこと、周回を重ねるごとに軌道制御技術が向上し、燃料消費量が当初予想を大幅に下回る状況となり、残存燃料は270キロも残っていることなどを明らかにした。

嫦娥1号」のミッション期間は1年間となっていたが、燃料の消費量からミッション期間は2年以上に延長される可能性もでてきた。

内外の「外」はESAだけらしい。 まあ「かぐや」も生の観測データを一般に公開するのはミッション終了の1年後ですから、そのへんは当然共同研究の範疇でしょうね。