ノーベル化学賞に下村脩さん 蛍光たんぱく質を発見 [朝日]

スウェーデンの王立科学アカデミーは8日、今年のノーベル化学賞を米ウッズホール海洋生物学研究所・元上席研究員の下村脩(おさむ)さん(80)と米国の研究者2氏の計3人に贈ると発表した。下村さんは、オワンクラゲの発光の仕組みを解明する過程で、緑色蛍光たんぱく質(GFP)を分離し、その構造を解明した。GFPは、生命科学の研究で、細胞内で動く分子にくっつけて追跡する便利な「道具」として世界中の研究者に使われている。

GFPはいまや学生からプロの研究者まで医学や生物学の実験で欠かせない道具となっている。たとえば、がんの転移を調べる動物実験で、あらかじめがん細胞にGFPを組み込んでおくと、転移先で蛍光色に光る。アルツハイマー病で神経細胞がどのように壊れていくのかや、インスリンを分泌する細胞が膵臓(すいぞう)でどのようにつくられるか、などの解明にも使われている。下村さんは、そのような応用は「当時まったく想定していなかった」と言う。

昨日の物理学賞に続き。 素晴らしいですね。 連日のこの流れは、順番待ちだったのが一直線に並んでやってきた、みたいなものでしょうか。 研究自体の成果もそうですが、こうして基礎研究分野が評価され脚光を浴びる事で日本の科学技術政策にも良い影響が与えられるといいですね。 おめでとうございます!