H2A初の商用打ち上げ、韓国衛星を搭載…三菱重工受注へ [読売]

国内メディアにもktkr

三菱重工業は31日、大型ロケット「H2A」が韓国の観測衛星「コンプサット3」の打ち上げを受注する見通しとなったことを明らかにした。

2011年夏に宇宙航空研究開発機構の降水・水蒸気観測衛星「GCOM―W」と相乗りさせて鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げる。日本のロケットが国内外の衛星の商用打ち上げを受注するのは初めて。

三菱重工によると、韓国の航空宇宙研究所(KARI)が実施した打ち上げ業者の入札に参加。ロシアのロケットを抑えて、第1交渉権を獲得した。今後、契約条件などの詳細な交渉に入る。

H2Aの1機あたりの打ち上げ価格は100億円前後と見られている。三菱重工では打ち上げ価格を明らかにしていないが、日本の衛星だけでは、H2Aの打ち上げ能力に余力があることから、価格をかなり引き下げて応札したものと見られている。

H2Aは2001年に初打ち上げを行い、これまでに14回打ち上げた。03年に打ち上げに失敗したが、その後8回連続して成功している。国が打ち上げを担ってきたが、07年に三菱重工に移管されたことで、同社がコストダウンなどに努めてきた。

商用打ち上げ市場は過当競争状態にある。世界の商用衛星打ち上げ市場は年間20基から30基程度。狭い市場に欧州、ロシア、中国、インド、米国などがひしめきあう。三菱重工も、約15か国で受注活動を実施。昨年には欧州のロケット打ち上げ会社とも提携したが、受注には至らなかった。

打ち上げは2011年夏、JAXAの観測衛星GCOM-Wとデュアルロンチらしい。 やはりピンで受注したかったところではありますが、重要な一歩には違い有りませんね。 頑張って本受注に結び付けて貰いたいと思います。

アリラン3号、日本のロケットに乗って宇宙へ…2011年予定 [中央日報]

韓国航空宇宙研究院はアリラン衛星3号の打ち上げロケット会社として日本の三菱を優先交渉対象者に選定したと30日、発表した。応札は2企業。韓国航空宇宙研究院は交渉後、条件が合えば三菱と打ち上げ契約をする予定だ。しかし現在、三菱の提示した条件が非常によいため、打ち上げ会社が変わる可能性はないというのが関係者の話だ。

三菱は120億〜130億ウォン台を、ロシアとドイツの合作であるユーロコットは350億ウォン台を提示したということだ。日本のロケットが安値なのはロケットの性能がよく、日本の衛星と韓国の衛星の2つを同時に発射するからだ。アリラン衛星3号の打ち上げに使う日本のロケットH2Aは停止軌道(3万5000キロ)にも衛星を打ちあげることができるほどだ。アリラン衛星と日本の衛星はともに高度700〜800キロまで打ち上げる予定だ。

競合したのはユーロコットらしい。 ドニエプルなのかユーロコットなのかどっちなんだと思ってましたが。 この記事をあてにするなら、(いつ頃のウォンかにもよりますが今の相場だと)ユーロコットが約350億ウォン=26億円、H-IIAが約120億ウォン=10億円弱ということでまさに破格w ウォンが高い頃の話ならもう少し上がりますが。 しっかしまあ、これはまさにサービス特価ですよね。 JAXAの衛星とどの程度のワリカンになってるのかも気になりますが、重量差や打ち上げ能力を考えると実際の所はこんなもんなのかもしれません。 もともと余裕のあるところに割り込ませたわけですしw

韓国航空宇宙研究院は6カ月前から三菱を優先交渉対象者とほとんど選定していたが、独島(トクト、日本名:竹島)問題などで反日感情が激しくなると発表を延ばして来た。しかし反日感情も安い価格の前では会社を変えることができなかった。一部では日本が韓国の宇宙ロケット市場掌握のために正常価格の半分以下で応札したと分析している。

そういえばH-IIA14号機打ち上げの時に「3月中には受注の発表を」とかMHIの中の人が言ってましたんで、今になったのはこのせいなんですかね。 それとも全く別でしょうか。 まあそのへんは別にどうでもいいんですけどw