米SpaceX社、Falcon9ロケットの地上燃焼実験に成功 [Technobahn]

先日初めて打上げに成功したFalcon1ロケットの発展型。 第1段エンジンを9基クラスタ化しています。

ファルコン9型ロケットはスペースシャトルの退役が予定されている2010年以降、米国政府の物資を国際宇宙ステーションまで運搬するために利用が予定されている同社初の実用ロケット。

今回、実施された燃焼実験は打ち上げ途中にロケットエンジンの一部を停止した際の影響度をテストする目的で実施されたもので、約3分間に渡って燃焼が実施された後、ロケットはオペレーターの操作により燃料を残したままで正常に噴射を終えることに成功した。

ファルコン9ロケットには9機のロケットモーターが搭載されており、9機の内、1機に不調が生じたとしてもペイロードは正常に軌道投入されるように設計されている。機器に異常が生じた場合にはオペレーターの判断で規定の噴射を終えることなしにロケットエンジンを停止する操作を行う必要があることが今回の実験の目的。

同社では今後、2009年1ー3月期にもフロリダ州ケープカナベラル空軍基地に新設された第36発射混成施設(Launch Complex 36)からファルコン9ロケットの初打ち上げを実施する予定。

推進剤が消費され重量が軽くなるにつれて起きる急加速を抑制するために燃焼時間終盤で9基のうち2基を停止し、残る7基を問題無く燃焼出来る事を確認するテストだったそうです。 9基で160秒、7基で18秒ということで、合計して約3分間。 総推力は85万5千ポンド(約388トン)だそうです。 以下のリンク先に動画もあります。 ダイナミック過ぎw