中型ロケット「GX」、開発継続も…宇宙開発本部が検討 [読売]

政府の宇宙開発戦略本部は、開発費の増加などで失速している官民共同の中型ロケット「GX」計画について、民間の費用負担軽減も視野に入れ、国主導での開発継続が可能かどうかを、引き続き検討する方針を固めた。

27日の同本部専門調査会に示し、来月2日に正式決定する。

同本部はGX開発の意義として、〈1〉宇宙基本法の施行で中小型衛星の需要拡大が見込まれる〈2〉基幹ロケットH2Aの予備機として、別技術のロケットが必要〈3〉米国の技術も使うことから日米関係の強化が進む――などの点を挙げている。

2011年度に予定していた試験機打ち上げは、翌年度にずれこむことも想定している。

GXの開発計画では、文部科学省の宇宙開発委員会が、技術的欠点やふくれ続ける開発費などを問題視して、開発中止が妥当との見方を固めており、同本部の方針が注目されていた。

GXロケットの開発継続=本格着手は来夏までに判断−政府 [時事]

政府は25日、開発費用の増大などで実現が危ぶまれている中型ロケット「GX」について、「今後の宇宙開発利用を考えた場合、推進すべき意義がある」として計画を継続し、来年夏までに本格的開発に着手するかどうかを判断する方針を固めた。27日の宇宙開発戦略専門調査会に諮った上で、12月2日の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生太郎首相)で正式決定する。

どうやら最終的にはトップダウンで計画続行になるようです。 アメリカの設備を最大限利用する最小コスト案でもあと800億円はかかるわけですから、開発費は当初の3倍にまで膨れ上がると。 普通ならもうとっくにアウアウなんですがw、推進派議員とIHIの間に一体どんなゴニョゴニョがあったのやら… 今更「IGS打ち上げに最適だから」とか言うのはもう誰がどう見ても明らかな取って付けの理由ですし、目玉であるはずのLNG推進開発の意義はどこに行っちゃったんでしょう。 まあそれを言ってしまうとGX計画は無しにしてLNGの基礎研究に重点を置こう、という話になってしまいますからそこはつまりそういう事でしょうか。