2011年春から国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士 [読売]

日本人宇宙飛行士8人のなかでただ1人、飛行が決まっていなかった。1999年に選抜されてから10年がたつ。あのとき、「パパが宇宙人になった」と幼稚園で周りを笑わせた長男は中学2年。「おやじ、よかったな」と祝福してくれた。

東京大学医学部を卒業し、外科医を経て転身した。「当直中にテレビで目にした飛行士募集のニュースに、子供のころ見たアポロの月面着陸の感動がよみがえった」

仕事に対する責任感は、周りが認める。東大での研修医時代。急患が続いてようやく仮眠できたときも、その手は患者の検査日程などを記したメモを握りしめていた。「本当にまじめな男です」。同級生はそう振り返る。

「地顔が笑顔」だ。狭い空間で長時間を過ごす厳しい宇宙暮らしでは協調性も欠かせないが、この笑顔が他国の飛行士をも和ませる。飛行士の最終選考に残った仲間からも、「一緒にいて気持ちが和らぐのは古川さん」と評判だった。

「焦りからは何も生まれない」と振り返る言葉に、10年の長さがにじむ。出発まで、あと2年。満を持して初飛行に臨む。

超笑顔w 地顔だそうですが実際物凄く嬉しいでしょうねえ。