国際協調で有人宇宙探査を 政府提案受け宇宙機構理事長 [共同]

宇宙航空研究開発機構の立川敬二理事長は19日の定例記者会見で、政府の宇宙開発戦略本部事務局が2025−30年に人間を月面に送るなどと提案したことに関して「議論を始めたことは、一歩前進かなと思う」とした一方で「日本独自でやるよりも、国際協調でやった方が効率よく早くできる」と話した。

同事務局が言及していない有人用のロケット開発の是非については「『日本も研究開発を始める』としてもらいたい。そろそろいいタイミングなのでは」と述べた。

どうやら月探査は国際協力で、有人飛行は自前でという考えらしい

また、有人開発を進める場合に、有人以外の計画を縮小する可能性があるかとの問いには「今やっていることは必要最小限なので、カットする気はない。有人(開発)をやるためにはお金も人も増やさなくては」と強調した。

「カットする気はない」との言質。 有人をやる場合は適正予算を求める意向のようです。 これは1つの安心材料ですね。

JAXA、有人宇宙開発に前向き−今夏に10年計画 [日刊工業新聞]

宇宙航空研究開発機構JAXA)の白木邦明理事は日本時間18日、米ヒューストンのジョンソン宇宙センターで記者会見し、日本の有人宇宙開発構想について「昨年から宇宙プログラム開発にかかわる戦略的ワーキングチームをつくり、10年間の計画を立てようとしている。今夏をめどに計画を出す予定だ」との考えを明らかにした。そのうえで「月などへのアクセスを検討し、有人宇宙活動をしたいと考えている」と、有人宇宙活動への前向きな姿勢を示した。具体的には「日本の得意とするロボットを有効に活用するなど、ユニークなプログラムをつくりたい」とも語った。

宇宙輸送分野で日本が国際協力できることは何かとの問いに「(日本が開発した)無人物資補給機『HTV』で(9月ごろから)国際宇宙ステーションに貨物を運ぶ計画だが、このHTVが進化すれば、月への貨物輸送もできる」と述べ、日本の高度な宇宙技術が国際貢献できる見通しを強調した。

夏頃に動き出すようです。