北朝鮮テポドン関連

露軍幹部「衛星は宇宙空間に存在せず」 [産経]

北朝鮮が打ち上げに成功したと述べた人工衛星について、インタファクス通信は6日、ロシア軍参謀本部幹部が「われわれの宇宙空間を監視するシステムには、北朝鮮人工衛星が軌道上に打ち上げられたことは記録されていない。そのようなものは宇宙空間には存在しない」と語ったと伝えた。

「軌道に衛星周回の認識ない」日本政府 北朝鮮ミサイル [朝日]

政府は6日、北朝鮮がミサイル発射で「人工衛星を軌道に進入させることに成功した」と発表したことに対し、「日本政府として、人工衛星が軌道を周回しているという認識はない」との見解をまとめた。河村官房長官増田好平防衛事務次官がそれぞれ記者会見で明らかにした。

両氏は、衛星が地上に電波を送っているとの北朝鮮の主張について「電波は確認されていない」と説明。増田氏は「(衛星が)軌道に乗ったということは確認していない」と語った。これに関連し、滝野欣弥総務事務次官は会見で「5日の時点で三浦電波監視センター(神奈川県三浦市)で確認できなかった」と述べた。

ロシアからも「軌道投入失敗」との見解。 これで確定ですね。

緊迫のミサイル追尾…その時、MDシステムは [読売]

迎撃部隊の対応。

 ◆迎撃判断◆

 「こんごう」に続き「ちょうかい」も探知、照射距離1000キロ超というイージスレーダーが航跡を追尾し始めた。探知から3分後、発射されたミサイルの速度と飛翔(ひしょう)方向、角度などを分析し、イージス艦内のコンピューターがミサイルの弾道を弾き出した。

 ミサイルが日本の領土、領海に落下する恐れがあれば、自衛隊自衛隊法に基づく「破壊措置命令」で、ミサイルを迎撃する。予想される弾道はその重要な判断材料となる。

 「こんごう」は「ミサイルは日本列島を通過する見込み。現時点で推定される飛翔体の落下地点は房総半島の東方約1270キロ」と打電、さらに、「1段目のブースターが秋田県西方沖約280キロの日本海に落下する見込み」との情報を中央指揮所に速報した。

 同指揮所の司令部では、ミサイルが日本の領土、領海に落下する恐れはないと判断、「迎撃せず」の指示を関係部隊に発令した。

 ◆追尾◆

 発射から7分後、北朝鮮のミサイルは、日本列島の上空300〜400キロの大気圏外を、三陸沖の太平洋方向に通過していった。防衛省幹部は「射程6000キロから1万キロのミサイルであれば、高度は600キロ以上となるが、随分低いと感じた」と話す。だが、1段目のブースターを切り離したミサイルは、弾道計算の予測に反して速度を増し、当初の予想落下地点を越えて飛行していった。

 航跡の追尾は、日本海の「こんごう」と「ちょうかい」から、福島県の東方沖約1000キロの太平洋上で待ち構えるイージス艦「きりしま」に引き継がれた。

 ◆2段目◆

 北朝鮮が発射したミサイルは3段式との情報から、「きりしま」は2段目が切り離される瞬間を追った。しかし、「きりしま」は分離をとらえることができず、ミサイルは「きりしま」の頭上も越えて飛び続けた。

 11時48分過ぎ、ミサイルは「きりしま」のイージスレーダーで追尾できる限界を越え、水平線の彼方(かなた)に消えていった。追尾できたのは、日本列島の東方約2100キロの太平洋上までで、舞水端里から約3000キロに達していた。

リアルタイムで飛翔コースを分析、2段目落下予測範囲の西端あたりまで追尾したそうです(それ以降は地平線に隠れる)。 この時点まで2段目の分離が確認されておらず。

 ◆分析◆

 今回の発射を北朝鮮は「人工衛星の打ち上げ」と主張している。

 しかし、海自のイージス艦が追尾したミサイルの飛行速度を分析したところ、人工衛星が地球を周回するために必要なスピード(地表での速度に換算して秒速7・9キロ)が出ていなかったことが判明した。

 防衛省幹部は「今後の詳細な解析が必要だが、イージス艦が捕捉していたミサイルの速度は、人工衛星となるにはもう少しスピードが必要だった」と明かす。

自衛隊が得たデータを分析した範囲では、必要な速度が得られていなかった模様です。