GXロケット開発で政府見解「需要見込めず」 [読売]

政府は、中止を巡ってもめている官民共同開発の中型ロケット「GX」計画について、現時点では需要や国際競争力を見込めないとする初めての見解をまとめた。

2010年度予算の概算要求にも、開発費を盛り込まない。その一方で、GX用の液化天然ガス(LNG)エンジンだけは予算を要求し、開発を続ける。

まあ妥当な判断ですね。

何に使うか未定のままエンジン開発だけを進める玉虫色の判断に、「税金の無駄遣い」という批判が一層高まりそうだ。

いやいやいや、基礎研究を全力で否定ですかw そもそも(現時点でこそかなりモノになってきたとはいえ)LNG推進自体まともな基礎研究がなされないまま実利用最優先で見切り発車してこのざまなのでありまして、しかも今のGX計画はLNG推進の開発遅延で1段目に使用するはずだったのに生産終了してしまったアトラス3の代わりにアトラス5を使うことになったせいでほとんどLNG以外の部分で1000億くらい負担増している状態なので、それを見直さないことを無駄遣いと言いこそすれ一番大事なエンジンの基礎研究に絞ることを無駄遣い呼ばわりは斜め上です。自分はこの見直しは妥当な判断だと思いますね。
ちなみにLNGはモノになればブースター・キックステージ・軌道変換、何にだって使える有望な推進系で、各国で技術研究中のなか結果的に今一番実用化に近いと言えるのが日本です。その推進技術の研究までポシャらせる事こそこれまでの開発費が無駄になるというもんじゃないですか。まさか「GXに需要や競争力がない」を「LNGに需要や競争力がない」と聞き間違えてるわけじゃないでしょう…よね? それとも読売は隠れGX推進派とか?w