中国、「遥感7号」を打ち上げ [sorae.jp]

中国国家航天局(CNSA)は北京時間12月9日16時42分(日本時間17時42分)、「遥感7号(Yaogan-7)」を載せた「長征2号丁(Long March 2D)」ロケットを、甘粛省の酒泉衛星発射センターから打ち上げた。

打ち上げられたロケットは順調に飛行し、「遥感7号」が所定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。

「遥感7号」は中国航天科技集団公司が開発した新型のリモートセンシング衛星で、主に科学実験、国土資源調査、環境保護、農作物の防災などに使用されるが、軍用目的もあると指摘されている。

なお、今回の打ち上げは長征ロケットシリーズにとって120回目の打ち上げで、遥感シリーズの衛星は2009年4月の「遥感6号」に続き、これで7基目。

また、8月31日の「長征3号乙」ロケットの打ち上げ失敗を受け、中国国家航天局は9月7日から数ヶ月間にわたって、あらゆる部門に対し極秘特別検査を行った。そのため、中国のロケットの打ち上げ数が激減し、情報もほとんど出なくなった。今回の打ち上げで年内の打ち上げ数は5回となったが、中国側が当初掲げていた2009年内の2桁の打ち上げの実現は難しくなった。

そういえば確かに例年に比べて打ち上げ数が少ない印象がありました。8月の打ち上げ失敗は上段の燃焼トラブルが原因で、予定通りの静止トランスファ軌道に投入できなかったものの衛星自体は寿命と引き替えにリカバーされています。しかし打ち上げトラブルで停滞したと言ってもほんの3ヶ月という短さですからw