嫦娥2号は組立て及び試験へ、2010年末までに打上げ [sorae.jp]

中華人民共和国国防部は12月28日、国防科技工業工作会議を開き、中国月探査計画の第2期工程は順調に進められており、特に「嫦娥2号」は既に組立て及び試験工程に入り、2010年末までに打ち上げる見通しが立ったことを明らかにした。

中国中央電視台CCTV)などによると、「嫦娥2号」の各システムは既に完成し、プロジェクト全体の開発も順調に進められている。また、ロケットの製造や試験も同時に進められており、地上の発射設備の改修も続けられているという。

嫦娥2号」は「嫦娥1号」とほぼ同等な機体で、同じように月を周回する探査機だが、解像度10メートルという高解像度CCDカメラと性能向上した3Dカメラを搭載している。

また、高度200kmで周回していた「嫦娥1号」に対し、「嫦娥2号」は高度100kmの低軌道を周回し、より詳細な観測を行う。「嫦娥2号」によって撮影された画像は、中国初の月面車と月着陸船の着陸地の選定に使用される見込み。

嫦娥1号のスペック向上版。1年以内に打ち上げられるということで、「かぐや2」「はやぶさ2」がなかなか動き出さない本邦に比べこのスピード感は羨ましいものです。