[宇宙開発委員会]

硫黄島からの皆既日食中継の時の件。

【池上委員】 雨が降っているようなところがあったんですか。46メガになっちゃったということはどういうことなんですか。

国立天文台(大江)】 そこがまた難しいところでして、まず、46メガでもこれはちょっと厳しいなという判断をしていたのは夜間なんですが、夜間伝送しているときは、天の川が見えるぐらいに視界はクリアでした。ですから、ちょっと東京側の天候状態は別にしても、APAのアンテナに上がるまでの間に、そういった影響が出るという点はちょっと、天候的には考えにくかったです。これからやはり関係者の方々で、いろいろ協議する必要があると思いますが、例えば、おもしろい現象として22日の朝、明け方太陽が出ていないときは、もう全くエラーフリーだったんですけれども、NHKさんと伝送を午前5時ぐらいから続けるときに、太陽が上がってくると同時にエラーレートがぱっと上がり始めるんですね。それで、どうしてこれが上がるのかとなるとわからない。だから、気象以外の状況もいろいろあるんではないかなと。例えば車載局の何か特性が出ているとかですね、衛生通信路の間では、夜は実はもう雲は見えてないんだけど水蒸気の量がすごく多かったとかですね。

【森尾委員】 あるいは月があって高い周波数に影響を。

国立天文台(大江)】 そうですね、はい。与える影響っていうのは、やはり、気象条件等含めた未知数の部分が多いんじゃないかと。

食の開始直前にエラーが増えた件、前日までは特に問題がなかったそうで、気象条件の他に地上系を含めて何か特有の影響があったのではないかという話。
あと若田さん帰還の時の話も載ってます。