ウェザーニューズ社、また指導 台風進路問題で気象庁 [共同]

台風18号をめぐっては、気象庁が「愛知県・知多半島付近に上陸」としたのに対し、Wニューズは「志摩半島に上陸」と、食い違う独自情報をホームページ(HP)に掲載。同庁は予報業務の範囲を逸脱したとして、口頭で指導していた。

気象庁は台風18号の進路について、リアルタイムの速報値のほか、その後に得られた観測データに基づき昨年11月に確定値を発表。速報値の緯度経度は「経度136度35分」など「5分刻みの度分単位」で表すのに対し、確定値は「136・6度」など「0・1度単位」で出す決まりという。

同庁によると、Wニューズは一律に比較できない「度分単位」の速報値と「0・1度単位」の確定値を比べ「速報値より西寄りの経路が確定値として出された」との広報文を今月、HPなどに掲載したが、気象庁は上陸前後数時間の進路は修正していないという。

ウェザーニューズは「進路が西寄りになったと理解している。今のところ訂正の予定はない」と話している。

これ、気象庁発表の進路情報は0.1度単位で表した速報値→確定値で変更はないんですよね。つまりデータ上進路変更が無い。そこへWN社は「5分刻み」の速報値と0.1度単位の確定値だけを持ち出して「気象庁が進路変更した!」と勝利宣言したのが今月。ところが去年10月の速報値の時点で確定値と同じ経路図がちゃんと出ています。これを見る限り、産経記事の図のように左右に大きくうねってもいません。これはちょっと気象庁が怒るのも分かる気がします。最初は上陸地点の言い争いだったと思いますが、そこは両者言い分があるでしょうね。データの取り方の問題ですから。でも表記上切り詰めた数値だけ取り上げてそれがさも誤った数値であると言わんがごとき言い分は言い掛かりに近いものを感じます。
今後WN社側から再反論があるかも分かりませんが、ウェザーニュースタッチを愛用してる身としては若干残念な気分です。