温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による観測データの解析結果(二酸化炭素・メタン濃度等)の一般提供開始について [JAXA]

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による晴天域の観測データより解析された、大気中の二酸化炭素とメタン濃度について、初期検証作業が完了したことに伴い、全球にわたる当該データ及び雲被覆情報の一般提供を平成22年2月18日より開始します。
今後は、さらに解析結果のデータ質の向上等を進めるとともに、平成23年上半期を目処に、月別・地域別の二酸化炭素吸収排出量(収支)の一般提供を開始する予定です。

「いぶき」により、これまで地上観測局がほとんど存在しなかった観測の空白域のデータが取得されるようになりました。例えば、シベリア(夏季)、南アメリカ中東部(夏季)、オーストラリア大陸(年間)、アラビア半島(年間)、デカン高原(秋冬)、アフリカ大陸中北部(年間)、アフリカ大陸南部(春夏)などです。これによって、これまで地上測定値がほとんどなかった地域についても、晴天時には二酸化炭素等の濃度分布とその変化を知ることができるようになります。

地上観測との整合性もバッチリで順調のようです。ただし砂漠地帯などでは季節によって砂塵由来の誤差が起きるようです。