4兆度!に成功、「ビッグバン」直後を再現 [読売]

現在の宇宙のなかで最も熱い4兆度という超高温状態をつくり出すことに、理化学研究所や東京大、米ブルックヘブン国立研究所などの研究チームが成功した。

宇宙が始まった「ビッグバン」から100万分の1秒後の状態を再現したと考えられ、宇宙進化を解明する手がかりになると期待される。米ワシントンで開かれた米国物理学会で15日に発表した。

研究チームはブルックヘブン研究所の施設(加速器)で、金の原子核同士を光速に近いスピードで衝突させた。衝突で生じる膨大なエネルギーによって、周辺には、物質を構成する究極の素粒子クォーク」などが液体のように広がる状態が発生した。

この時発せられた光の強さを分析したところ、衝突時の温度が4兆度に上ることがわかった。太陽の中心部の25万倍高い温度で、現在の自然状態の宇宙には存在しない温度と考えられる。

研究に参加する東京大の浜垣秀樹准教授は「超高温状態を調べることで、宇宙進化にかかわる最新の物理理論を検証できる」と話している。

4ゼットン達成おめでとうございます。