5月1日付 よみうり寸評 [読売]

東京駅のすぐ脇に年間17万人超が訪れる隠れた名所がある。「JAXAi」という。日本の宇宙開発に関する情報を提供中だ◆日本人宇宙飛行士も着る宇宙服、日本の主力ロケットH2Aの1段目エンジンなどが展示されている。いま国際宇宙ステーションに滞在している野口聡一さんの活動風景も上映中で結構楽しい◆近くに東京事務所がある独立行政法人宇宙航空研究開発機構JAXA)が運営する。場所柄を反映してビジネスマンや買い物客、修学旅行生まで多彩な人が来る◆イベントもある。専門家の講演やロケット打ち上げのライブ放映は人気で、いろんな疑問に答えてくれる説明員もいる◆ここがなくなるかもしれない。政府の事業仕分けで「廃止」と判定されたためだ。年間経費1億円が大き過ぎるという。来場者1人当たり約500円だが……◆改めて行ってみた。お客は多い。科学関連の展示では珍しい女性の集団もいる。「無くさないでという声が多い」。説明員の女性が悔しそうに話していた。

読売の中の人的には無くすのは残念そうな感じ。