「はやぶさ」地球に帰還

全紙一面(ほぼ)トップ!


こんなこともあろうかと、今日は休みを取っておいた。
今朝はまずNHK7時台の「おはよう日本」のトップで特集、さらに各局でも「朝ズバ」「スパモニ」「スッキリ」「とくダネ」で同時多発特集。どれを見ればいいのかパニクりましたがw、事前にちゃんと取材してたんですねえ。「1人100円」「サンプル入ってなくても偉業」などのコメントもあり。
夜には報ステやZEROなどでも特集されていました。ニュース9は休み。

小惑星探査機「はやぶさ」がついに帰還! 川口プロマネが最後の会見 [MYCOM]

昨夜の帰還後記者会見の詳細記事が上がっています。

当時、打ち上げ前の会見で「背伸びした計画だ」と述べたことを指摘されると、「今でも背伸びした計画だと思っている。技術実証の試験機なので、冗長性などの対策はほとんど取られていない。いつも今回のように成功するとは限らないが、ただこういう挑戦がどこかで行われないと、その先が見えてこない。これからも持続的な活動を支えるためには、こうした挑戦が必要だと今でも思っている」と述べた。

はやぶさ」は約125億円という低予算の中で、世界初の成果をいくつも成し遂げた。この点について聞かれた川口プロマネは「ローコストだったのは、冗長性がない技術的挑戦だったから。それでうまくいったのは幸運」とコメント。「お金をセーブして成果を出せと言うのは無理。しかるべき投資をしないと技術成果が上がるはずはない。『はやぶさができたんだからローコストでもいいじゃないか』というのは論理が間違っている」と、そういった向きには釘を刺した。

川口プロマネには当然ながら危機感がある。立場上、明確な批判こそ避けたが、「はやぶさは今日で一応終わりを迎えるが、この瞬間から技術の風化・離散・拡散が始まっている。例えばメーカーの方々は、次のプロジェクトがなければ伝承する機会がない。ここで何かのプロジェクトを認めろと言うつもりはないが、将来に繋がるようなミッションを立ち上げる必要がある」と主張した。

大いにうむ。

「はやぶさ」カプセル回収結果の報告記者会見 [Imamuraの日記]

本日行なわれたカプセル回収記者会見のレポが上がっています。

通関して飛行機に乗せるのは17日、18日。

週末には日本に戻ってきそうです!

(國中)いろいろ準備を行ってきたが強運なことに完璧なEDL(Entry,Descent,Landing)ができた。各方面に感謝。

はやぶさを見ての感想は)わたしは室内にいて自分自身は火球を見ていない。あとでビデオで確認した。

(どんなことを考えたか)火球が出ることはわかっていたし心配もしていなかった、予定時刻に火球が出ることは確実と思っていた。ビーコンがきちんと出るかは心配していた。ビーコン発生までの2〜3分は永遠に感じられた。

(ビーコンが出たときの感想は)ああ出たなと。すぐさま探索班が稼働、予定の場所の中心に見つかり感激した。(声をつまらせる)

國中さん(´;ω;`)

ヒートシールド(の裏には?)断熱材が残っており、背面への熱入力はほとんどなかった。そういう見積もりではあったがすごいものを見たと感じた。

(國中)カプセルに損傷はない。ふたの部分は全周についてクリアランスを保っていて問題はない。断熱も問題なく。ヒートシールドからも中が熱的な損傷を受けた兆候はない。

熱シールドは完璧に機能したようです。

(美しく劇的だった)そうですね、はやぶさは強運。こんな快晴はこちらに来てからなかった。必ずどこかに雲が出ていた。雨が降ったり。快晴はあの昨晩だけです。

現地からの中継だと再突入前に若干雲が出始めていたようですが、最後は見事な星空でした。

カプセルがひっくり返っていたとのことだが問題は

(國中)特にはない。落ちてきてぶつかってはねたのだろう。

まあ中華鍋ですからゴロンと転がりもするでしょうw

(川口)カプセルのふた開けにはおよそ2週間、今月いっぱいといった見込み。中身については(昼も話したが)ものすごくなにかがあればひと月、しかし中身はおそらく微粒子であろうから数か月を見込む。

サンプルの有無については、微粒子だと「イトカワ」由来と鑑定するのに結構かかるようです。もちろん文字通りの石ころがもし入っていればもっと早いでしょうが。

余談だが:運用エリアはドアが閉まり電気が消えている。プロジェクトが終わるとはこういうこと。通信途絶よりも大きな暗転。後継者を養っていかなければぷっつりと切れてしまう。

次の計画立ち上げで続くがもっと大きな、後継者養成を行わないと切れてしまう。そういうことが大切だと強調してほしい。

その通り!

(國中)宇宙技術はエンジンだけでは完成しない。長寿命であるとか燃費がいいなどが必要だが木星は非常に遠い。木星へ行ったものの多くは原子力電池だが日本がやるなら太陽電池だろう。イオンエンジンの性能向上だけでなく電源(太陽電池)の技術、大きなもの、パネル、さらにはソーラーセイルなど総合的な技術が必要。それぞれがそれぞれにシェイプアップしていくことが必要。

イオンエンジンという部分に絞れば糸口はつかんだ。

今後外惑星探査に打って出る場合、複合的な技術が求められるわけで、今まさにそれを実証しようとしているIKAROSに期待です。

(満月の明るさと比べてどのくらいなどといった基準はあるか)近いところで観測した人は「自分の影ができた」と。少なくとも半月以上の明るさだったのでは。

はやぶさ」最期の輝きは文字通り夜空を明るく照らし出したようです。

「はやぶさ」が地球に届けたカプセル - 無事に回収を完了 [MYCOM]

これらスムーズな運用は、当初想定した地点から1kmも離れていない場所にカプセルが無事降下してくれたことにより成し得たことで、プロジェクトマネージャーの川口淳一郎氏は翌14日の昼間の回収状況に関する報告において、「思いがけずというか、予想外というか、理想的にきていると言える。ビーコンが予定通り発信しているということは、計器類にもダメージがないということでり、かなり良好な状態であると思っている」と述べたほか、同日14時00分にはカプセルを保護してきたヒートシールドの上面、下面ともにカプセルから約5km離れた場所で発見されたことについて、「上空の風が予想よりも弱かったことを意味しており、それが思っていたところに降下できたことにつながった」と喜びの笑みを見せた。

現地の気象条件などがバッチリだったこともあり、めちゃくちゃドンピシャの落下位置だったようです。

祝帰還!「はやぶさ」7年50億kmのミッション完全解説【その2】 [ASCII]

カプセル回収成功の速報版。

日本時間6月13日19時51分、「はやぶさ」は再突入カプセルを無事に分離。約17kgのカプセルを分離したため、「はやぶさ」の姿勢は大きく擾乱、30〜40度も乱れたという。

最後のリアクションホイール1基とキセノン生ガス噴射で姿勢を正す試みを続け、20時過ぎから航法カメラONC-Tで地球撮像を試みた。テストも含めて5〜6枚の画像を撮影し、最後の1枚、地球を写した画像を低利得アンテナにて内之浦 鹿児島局に送信中、22時28分30秒、通信途絶。

2003年の打ち上げ以来、幾多のトラブルに見舞われたものの、最後の瞬間まで動作し続け、7年間の役割すべてを終えた。

最後に送った画像は、地球の姿だ。陰になった部分ではあるが、視野には母港の内之浦も捕らえている。

やはりリアクションホイール1基と光圧とキセノンスラスタだけで姿勢制御している状態ではカプセル分離の反作用などで相当な擾乱があったようです。それでも最後の力を振り絞ってあの画像を取得し、送り届けたんですね…。

オーストラリア ウーメラの回収隊はただちに探査を開始。23時56分、着地地点でのビーコンを確認し、ヘリから目視でカプセルの存在を確認した。ほとんど風がなかったこともあったとはいうが、着地地点は予想の真ん中、ぶれはほとんどなかったという。

ど真ん中のストライク! めちゃくちゃ正確だったこともあってビーコンを頼りに小1時間で発見しましたね。

24時からの記者会見に臨んだプロジェクトマネージャの川口氏は、開口一番、「諸先輩方が築き上げた上にできた成果。お祝いの言葉は諸先輩方にこそ」と述べ、「いろんな方の声援を受けてここまでやってこれた。最後まで「はやぶさ」自身に助けられて成功できた。プロジェクトのみなさんは献身的、非常な貢献をされたので、プロジェクトを感謝したい」とプロジェクトをとりまく人々に感謝の言葉を送った。

川口先生、非常に達成感を感じさせる表情です。

祝帰還!「はやぶさ」7年50億kmのミッション完全解説【その3】 [ASCII]

その1の続きになっています。

2004年4月、「はやぶさ」は地球に最接近し、主要ミッションのひとつであった重力を使った加速「地球スイングバイ」に挑戦。「燃料なしで秒速で4kmほどに相当する加速を一気に行なうことができる」という大きな力を得るため、「所定の地点を、位置誤差1km、速度誤差1cm/秒以内で通る」精密誘導を行ない、見事成功を収めた。

物凄い精度ですねこれ。まあこれが出来るからこそ惑星間軌道から範囲数百kmの範囲にカプセルを落下させることが出来たわけですが、このスケールでこの精度というのはちょっと想像しにくいものがありますw

齋藤 地球スイングバイのときには、AMICA(マルチバンド分光カメラ)チーム総動員で、月の裏側や地球の画像を撮りました。画像はすぐ降ろして、ただちに解析、そして終了次第ホームページに掲載しました。「鮮度が命だ!」と言われて、撮影から最短2時間ほどでアップロードしたはずですよ。

RGBの合成が必要なので結構手間がかかるんですが、運用室に自前のパソコンを持ち込んで急いで画像を作成し、寺薗君(元カメラ科学観測及び広報担当 寺薗淳也氏)と分担で僕が日本語の説明、彼が英語の説明をばーっと書いてね。僕らがそうやって、しっちゃかめっちゃかになってるときに、的川さん(JAXA名誉教授 的川泰宣氏)が後ろで「ほう、やってるねえ」とかにやにやしながらずっと見てて、運用室を出たり入ったりして(笑)。

的ちゃんwww

吉川 初めてこんな間近でみる小惑星に驚いたわけです。クレーターがたくさんあるだろうと思っていたわけですけど、実際はクレーターなんか目立たなくて。一番困ったのは表面が思ったよりデコボコしていて、着陸する場所がない。非常に面白いんですけど、ミッションを遂行する上では「いったいどこに着陸しましょうか」と。

齋藤 「はやぶさ」からの画像は、定量的なものはカラーのちゃんとした画像が必要ですから、可逆圧縮形式で1MB以下、10bitで落とすのに1枚20分くらいかかったかな。公開されているモノクロの地形画像はJPEGで300KBくらい、8bitで数分で落ちてきますね。そのへん、うまく使い分ける必要がありました。

観測対象の地形も想定外、通信帯域も細いのできめ細かな遣り繰りで観測し、着陸地点を分析し、データを解析するという。

川口 変な話ですけど、2006年1月に通信途絶から回復したときが一番嬉しかったかというとそうでもなくて、一番嬉しかったのは小惑星に着いたときなんですよ。本当は採点表の100点というのは、イオンエンジンが動けば達成なのですが、そうは言っても世間は納得してくれないですよね。

ですから、納得していただける合格点として小惑星に着かなくてはいけないなと。イオンエンジン航法に成功して100点、イトカワとランデブーして100点。ここですでに計200点なんだけど、世間はここまでやってようやく100点と見るわけです。

もともと、サンプルリターンをやるには、時期的に早すぎるんです。技術がまったくついてきてない、だから実証しているわけですからね。本当に最初から科学目的、サンプルリターンを掲げたら提案としては通らない、プロジェクト化されなかったでしょう。

だってどこの国もやってないんですから。それを訴えて提案したところで、「できますか?」という質問が先に来ちゃいますよね。「はやぶさ」プロジェクトはあくまでもやったことのないことをやるための、準備なんですよ。それがいつからか、準備ではなくなってしまったので、困ったなと思っているのですが(笑)。

なかなかそこんとこ理解してくれない人もおられるので難しいところですがw、まだ世界で誰もやったことのない計画にチャレンジしようという時、あまりに確実性を求められるのも酷な話ですよね。もちろん失敗しても良いという話ではありませんが、それを克服しようという過程が間違いなく次に繋がります。もちろんこの「はやぶさ」にもその心が受け継がれています。

矢野 サンプラーホーンというのは、世界中でこれまで誰も作ったことのなかった装置ですから、さまざまなアイディアを集めて検討しました。

トリモチのようなものでくっつける、マジックハンド式のシャベル、スコップですくう、ガスで吹く、ブラシでかき出す……いろいろありました。最終的には、イトカワ表面に弾丸をぶつけて舞い上がったものを、漏斗をさかさまにしたような形のもので採取することになりました。

この方法が採択された理由ですが、まず探査機が小さいので重たいものは持って行けない。次に、計画ではサンプラーホーンは探査機が小惑星の表面に接触する唯一の部分だったわけですから――結果的には30分座ってしまいましたけど――もしも接触した瞬間に放電が起こるようなことがあれば、探査機の先端に電気部品やケーブルが存在すると、電流が探査機本体に伝わってしまう可能性があります。

ここでブラシは先端に電気部品が必要だからだめだと。それから、接触時間が1秒しかない。あまり長く接触していると、作用反作用で自分の重心を軸にぐるっと回って尻もちついたり、ぶつかったりしかねませんからね。

そういう意味では、サンプラーホーンは探査機の中心を貫く位置にあればよかったんですけど、その場合は探査機の奥深くにサンプルを入れることになってしまう。一方でカプセルは最終的に分離させるので外側に出しておく必要がある。さらに、試料を長い距離動かすわけにもいかない。せっかくのサンプルが途中で止まっちゃったら終わりですから。

そうなると、探査機の重心から離れたところに1mのでっぱりを作るしかないので時間はかけられない。1秒間でサンプリングが終了する仕組みとなると、スコップなんかはその段階で落ちるわけです。こうやって工学的な理由で絞っていきました。

おおよそ砂礫が敷き詰められたミューゼスの海という場所に降りたわけですけど、この20mの範囲にも大小さまざまな石がありますし、砂利だってサイズが違う。サンプラーホーンの直径は20cmですから、降りた所がたまたま直径30cmの石の上だったらトリモチ式では何も採れないわけです。

だから降りた場所が岩だろうが砂だろうが採取可能なシステムを……と考えて、最後に運動エネルギーをぶつけて砕くという方法に行き着きました。振り返ってみれば、大気のない天体というのは、物がぶつかって穴ぼこだらけ。個体同士がぶつかるというのは、宇宙空間では一番ありふれた自然現象ですから、最終的には自然に近い、理にかなった方法になったと思います。

めちゃくちゃ深いな…。

齋藤 私にとっては、「はやぶさ」が撮影した画像はどれもすべて大切ですけど、この「はやぶさ」の影が写った一枚は想像以上に受けましたねえ。あんなに受けるとは思わなかった。外国の掲示板かどこかにも転送されたらしいです。その後、この「はやぶさ」の影の横に「スター・ウォーズ」に出てくるX-Wingの影を落とした画像がアップされたらしく、それを印刷したものが運用室に貼ってありましたよ。

これはwww

科学予算削減の民主、はやぶさ絶賛は「現金過ぎ」 [読売]

しかし、後継機の開発費は、麻生政権の2010年度予算概算要求時の17億円が、鳩山政権の概算要求やり直しで5000万円に、さらに「事業仕分け」を経て3000万円まで削られた経緯がある。福山哲郎官房副長官は記者会見でこの点を問われ、「今回の成功を受け、11年度予算は検討したい」と述べた。

えええ、3000万にまで削られてたのかよ… この話にちょっと愕然としつつも、「はやぶさ」帰還によって状況が動きつつあるのはまあ良い傾向かなと思います。検討を始めるにはあまりにギリギリなタイミングではありますが。

ヘリコプターから撮影したカプセル本体の画像について [JAXA]

画像きた!

提供:JAXA

うおおお、しっかり着地してる… 破損もない模様。非常に安定した着地だったことが伺えます! リンク先には超特大画像で載ってますw

はやぶさカプセル、先住民の聖地で発見 了解得て回収へ [朝日]

現場は、豪空軍の実験場などがある立ち入り制限区域で、アボリジニーの聖地でもある。このため、豪州側がアボリジニーの代表とヘリに同乗し、現場を確認しながら、はやぶさとカプセルについて説明し、回収作業に着手する了解を得たという。

そうなんですよね。何かこう、最後までストーリーめいたものを感じざるを得ませんw

はやぶさカプセルの回収作業の完了について [JAXA]

日本時間2010年6月14日16時8分、はやぶさカプセルの回収作業を完了しました。
なお、現段階でカプセルは破損していない模様です。

回収完了来ました! 素晴らしい!


夜間に発見出来てなかった熱シールドも発見したようです! やった!

はやぶさカプセル熱シールドの発見について [JAXA]


提供:JAXA

画像も来ました! こちらも良好な状態に見えますね。

「イトカワ」の砂入り?はやぶさカプセル回収 破損なし [朝日]

こちらの記事には回収中の様子も載っていますよ。

「はやぶさ」カプセル回収作業完了! 熱シールドも発見! [ISAS/JAXA]

こちらに大きめの回収中画像がきました。

「はやぶさ」カプセル発見について(宇宙航空研究開発機構 理事長談話) [JAXA]

理事長談話まで来たww

1.平成15年5月9日にJAXA内之浦宇宙観測所より打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさMUSES-C)」は、平成17年11月に小惑星イトカワに着地し、表面物質の採取を試みた後、地球帰還に向けて飛行を続け、平成22年6月13日深夜にカプセルを分離し、大気圏に突入しました。分離したカプセルは、オーストラリアのウーメラ実験場に着陸し、6月14日(月)16時8分頃(日本時間)に無事回収されました。

2.「はやぶさ」が幾多の困難に見舞われ、何度もミッション断念の危機にさらされながらも、約60億Kmの飛行を終えカプセルが無事回収されたことは大きな喜びです。プロジェクトの遂行に最後までご協力いただいたオーストラリア政府やウーメラ実験場の関係者の方々、アメリカ航空宇宙局NASA)の関係者の方々に厚く御礼申し上げます。さらに、プロジェクトを支え、応援してくださった多くの国民のみなさま、政府関係者やマスコミの方々にも心から感謝しております。

3.今後は、回収したカプセルをJAXA相模原キャンパスに運び、サンプル収納容器を点検し、内容物の抽出と分析にとりかかります。願わくば、イトカワの表面物質を確認し、太陽系の起源と進化の解明に貢献できることを期待しております。

菅内閣総理大臣から小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトマネージャー川口淳一郎教授へのお祝いについて [宇宙開発委員会]

首相からプロマネに直接電話でww

本日6月14日、菅総理が、13日に地球帰還を果たした独立行政法人宇宙航空研究開発機構 小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトマネージャー川口淳一郎教授に電話でお祝いの言葉を述べられたので、お知らせいたします。
6月14日(月曜日)11時10分から約5分間、菅総理は、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーである川口教授(独立行政法人宇宙航空研究開発機構 月・惑星探査プログラムグループプログラムディレクター))に電話し、「はやぶさ」のカプセル再突入成功について、約60億キロメートルもの飛行の後、地球へ帰還できたことは奇跡的であり、日本の技術水準の高さを世界に強くアピールした、関係者の方々に心からのお祝いと労いを申し上げたい旨述べた。また、今回の結果は色々な人に励みを与え、子ども達のやる気にもつながるだろう旨述べた。さらに、今回の成功の要因を尋ねられた。
これに対し、川口教授から、お祝いの電話を頂戴し光栄であること、次の世代を育むことが大事であり、そういう意味でお役に立てれば嬉しい旨述べた。さらに、帰還まではトラブル続きであり、プロジェクト関係者の忍耐力と精神力が今回の成功の原動力であった旨述べた。

各地の反応

「太陽系の起源解明に期待」 はやぶさ快挙と豪メディア [産経]

宇宙航空研究開発機構の探査機「はやぶさ」のカプセルが着地したオーストラリアでは14日、テレビ局スカイニュースが夜空に明るい光跡を描き落下する様子を放映するなど「快挙」を大きく伝えた。カプセルの中身を分析することにより「太陽系の起源解明に期待が持てる」などと報道した。

ABC放送(電子版)は、はやぶさの帰還に当たり、日本チームと協力したオーストラリア国立大教授の「燃え尽きたはやぶさの最後の雄姿を見て悲しいが、壮大な光景に興奮した」とのコメントを紹介した。

地元メディアも大興奮しているようですw


僕がリスペクトして止まない小室哲哉氏と浅倉大介氏も「はやぶさ」を見送ったようです。

NECなどはやぶさ関連企業、市場も注目(10/6/14) [日経]

14日の株式市場でもNECの株価が2%上昇するなど、注目された。NEC以外でも、富士通の計測技術など、はやぶさの帰還に日本企業の技術が役だった。

はやぶさ」のプライムは日本初の人工衛星から携わり続けているNEC(NTスペース)。最近では「かぐや」などでも知られます。

はやぶさ後継機仕分け、枝野氏「工夫求めただけ」 [読売]

民主党の枝野幹事長は14日の記者会見で、昨年11月の事業仕分けの際、小惑星探査機「はやぶさ」後継機開発などの衛星関連予算を「1割削減」と判定したことについて、開発の必要性は否定しなかったと釈明した。

枝野氏は当時、仕分け人の統括役を務めていた。

枝野氏は「もう少し工夫すれば、少ないお金で同じ効果を上げられるのではないかという議論だった」と強調。今後については「成果につながることを続けることは、決して否定していない」と述べた。

まあ事業仕分けでは「はやぶさ2」名指しで削減を求めたわけではありませんし、JAXA内での予算配分や優先順位とかも多分に関わってくるところでしょう。ただ、確実にしわ寄せは行ってますよねえ…。

■再突入映像 追記


NASAから新たに映像が届いています。「はやぶさ」本体が一際明るく輝く瞬間、まるで鳥のように見えます。本当に。

「はやぶさ」帰還 落下カプセルを回収 [日経]

こちらにも別アングルの動画あり。

NHK『はやぶさ』中継せず国民激怒! NHK「さすがに限界かも知れません」 [ロケットニュース24]

NHKが『はやぶさ』の地球帰還の様子をリアルタイムで放送しなかった件について、NHKがインターネットユーザーたちに激怒されている。コミュニケーションサービス『Twitter』(ツイッター)にNHK公式アカウント(ID: NHK_PR)があるのだが、そこで他のユーザーからボコボコに文句を言われているのである。

そんな様子を見ていた他のユーザーが「はやぶさ帰還の中継番組を放送しないNHKへの批判の矢面に立たされてる」とコメントするほど、ボコボコに文句を言われていた『Twitter』のNHK。最終的にNHKは「さすがに限界かも知れません」とポツリ(現在、その発言は削除されている)。

しかしNHKの中の人は柔軟だった。NHKは中継しないが、他のサイト等では中継をしていたため、中継をしているところをユーザーたちに紹介したのである。そのことに対してNHKは「NHKでやらないのなら、他でやっているところをご紹介するしかありませんので」とコメントしている。

そんな流れの中、「私たちは中国と韓国の為の国営放送局ですと早く公言して下さい。毒電波の強制受信で金毟り取るとか有り得ないんですけど?」と怒りをぶちまける人も出現。しかしそれに対してNHKは「NHKは国営ではありませんので何卒ご理解下さい」と、冷静に返答していた。

はっきり言ってこのNHK叩きは不快でした。そりゃ確かに生中継なんてしてくれたらネ申だったでしょう。ニュース番組時間内だったらたとえ低レート画質であってもやっていたかもしれません。実際には帯域のキャパとかありますし、現地取材チームが取得した見事なHD映像を転送し直後のニュース枠内から一日中繰り返し放送しています。そもそもNHKは「はやぶさ」を始め宇宙ネタには各局の中で一番力を入れていると言っていいでしょう。この事で中傷まがいの叩きを行なうのは弊害しかありません。大体、中国韓国って何だwなんも関係ねえしww