今日の日経産業新聞に怒。 [twitpic]

これ擬人化で盛り上がってるのが気に食わないからよく調べもせずに腐してるだけじゃねーの、というような記事。まあお祭り騒ぎをうざがるのは自由ですが、この記事を書いてる人も大差無さそうです。「見るべき成果は少ない」などに至ってはもう一体何を見てきたんだろうかと。むしろこの人が過小評価をしていると言っていいです。
イオンエンジンについては地上試験で1基あたり2万時間以上の連続稼働実績がありますし、軌道上ではDスラスタが定格を満たす15000時間以上を達成しています。中和機の劣化という具体的な改善点もあぶり出していますし、軌道上実績を買ってAerojet社とのイオンエンジン販売事業も始まっています。また、復路における復旧運用は副次的に多大な知見をもたらしているわけで、トラブルが起きたから技術的に駄目などと言い放つのは視野狭窄も良いところ。科学的成果についても、米Science誌を丸々ジャックする程度には既に挙げています。おまけに史上初、小惑星からの往還飛行に成功してカプセルの回収にまで成功してしまいましたよ。工学実証探査機ですからこれだけでも既に一定の成果ですが、これで仮にサンプルでも入っていようものならそれはもうエクストラサクセスです。それでいてこの低コスト。「過大評価」などと言っていてはもったいないお化けが湧いて出てきますねｗ