情報レーダー衛星故障、北朝鮮監視など支障 [読売]

 北朝鮮の軍事施設などを監視する政府の情報収集衛星のうち、夜間や曇天でも撮影可能なレーダー衛星が故障し、運用できない状態になっていることがわかった。

 内閣衛星情報センターは「23日に故障が判明し、復旧作業を続けているが、見通しはかなり厳しい」と話している。

 次のレーダー衛星が打ち上げられるのは2011年度の予定。北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の軍備増強など、東アジアの安全保障環境が不安定化する中で、監視活動に影響が出るのは必至だ。

 故障したのは、07年2月に打ち上げられた「レーダー2号」。同センターは、電源系のトラブルが原因とみている。設計上の寿命は5年間で、再来年までは使えるはずだった。

情報収集衛星が運用障害 監視システムに支障も [共同]

 防衛省関係者は「ほかの衛星がカバーして影響は最小限に抑えている」と説明するが、夜間や悪天候でも撮影可能なレーダー衛星は障害が発生した1基しかない。

 内閣衛星情報センターによると、衛星の電源系にトラブルが発生、現在は復旧に向けた作業を行っている。レーダー2号機は2007年2月に打ち上げられた。設計寿命は5年程度とされるが、同センターは原因について「経年による影響と考えられる事象」と説明している。

政府の情報収集衛星が故障 レーダー型、監視活動に影響 [朝日]

 菅直人首相は28日、視察先の北九州市で記者団に「レーダー衛星は夜間の情報収集などで非常に役立ってきた。情報収集上でマイナスにならないようできる限りの対応策はとりたい」と語った。

うーむ、レーダー衛星が1機になった時点でもうちょっと後続機を前倒しした方がいいんじゃないかと思っていたんですが、こりゃなんとも。しかしなんでレーダー衛星ばかり… 急造だったからでしょうか? 同じく合成開口レーダーを搭載した「だいち」さんは2006年1月打ち上げで設計寿命3年の衛星ですが、こちらは大変元気でいらっしゃいます。
ちなみにレーダー3号の打ち上げは来年度。何月に打ち上げられるかは分かりませんが、1年間程度は空白が出来ることになります。