掘り出しニュース:種子島宇宙センター:ロケット発射場老朽化 塩害でさび、「大幅改修必要」 [毎日]

 青い海を背景に白くそびえ立つ大型ロケット組み立て棟(VAB)。だが、近づいてみると、壁面はさびで塗装がはげている個所が目立つ。同センターは69年の開設以来、日本の人工衛星打ち上げの中心的役割を担ってきた。しかし、海に面しているため潮風の影響は避けられず、5、6年前から施設の老朽化が目立ってきた。

 VABの壁はさびで穴があき、雨水や海水が中に入ることもある。09年には、穴からネズミが侵入し配線をかじる被害も出た。また、発射場でも同年、水の配管を開閉する弁の矢印がさびで見えなくなり、作業員が弁を逆に回して燃焼試験が6日間延長する事態も起きている。

 JAXA鹿児島宇宙センター射場技術開発室によると、毎年約10億円をかけて穴をふさいだり、塗装を塗り直したりしているが、川上道生室長は「なんとか持ちこたえている状況」と話す。

海水のしぶきが入ってくるのはヤバイですね。