小惑星探査機:「はやぶさ」カプセル最新報告 微粒子、精密分析へ 小惑星物質に期待 [毎日]

進展があったというニュースではないですが。

 特に、兵庫県の大型放射光施設「スプリング8」を使う「X線CT(コンピューター断層撮影)」は、直径0・001ミリの微粒子でも、人体と同様に輪切りにして数十枚の画像を撮影し、内部構造を明らかにする日本独自の分析だ。

 画像をもとに、ダイヤモンド製の極小ナイフ「ウルトラミクロトーム」で薄切りにする。毛髪を縦に1000等分したのに匹敵する薄さだ。「宇宙風化」と呼ばれる宇宙線の照射痕や、酸素の放射性同位体の比率など、地球物質とは違う特徴が明らかになればイトカワの砂粒だと確定できる。

 初期分析では、この粒子がいつごろできたか測定することも可能だ。強い宇宙線照射によって埋め込まれたヘリウムなどの成分を分析すれば、当時の宇宙の環境を知ることもできる。

そんな超絶細かい分割が可能なんですか… そりゃあ一粒一粒が重要なサンプルですわなあ…。

 初期分析に使うのは、回収した微粒子の15%。協力関係にある米航空宇宙局(NASA)に10%、公募研究に10%を提供し、残る半分以上は分析技術が進歩する将来のために保存される。また、成果は後継機「はやぶさ2」の設計にも生かされる。

NASAの取り分は1割らしい。これはDSNを借りた見返りとして提供するものなので、サンプル採取作業にはNASAのスタッフも加わっているそうです。