2010年11月11日 更新 種子島宇宙センター大型ロケット発射場「PST」撤去を開始 [JAXA]

種子島宇宙センターの大型ロケット発射場第1射点にあるPST(大型ロケット発射塔)の固定部の撤去を開始しました。(写真上)
PSTは、日本初の純国産ロケットH-IIロケット(1994〜1999年運用)の発射整備を行うために建てられた塔で、高さは67mもあります。(写真下) 主力ロケットがH-IIAになり、H-IIロケットの整備等を行っていた観音開き型の建物は撤去されましたが、PST固定部は打ち上げに支障がないため残し、打ち上げ時には屋上に各号機の看板を設置するなど活用してきました。
また、PST固定部は打ち上げ時のロケットの音響振動を緩和するためのものとしても運用されてきましたが、近年ロケット打ち上げ時の音響計測を行い、ロケットに対する振動問題等影響がないということが判断されたこと及び老朽化が著しいことにより、この度長年の役目を終え、撤去することになりました。

やはりH-IIA18号機で見納めだったようです。なるほど、音響関係の効果もあったんですね。背後に何も無い第2射点のデータも実際の打ち上げで得られましたし、満を持してという感じでしょうか。お務めご苦労様でした。