宇宙旅した「はやぶさ」武雄で公開 [読売]

 7年間にわたる約60億キロの宇宙の旅を終えて地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルが27〜30日、武雄市の県立宇宙科学館で一般公開される。九州初で、カプセルの微粒子が小惑星イトカワ」のものと確認されて間もないこともあり、一段と注目を集めそうだ。

 はやぶさは2003年5月に打ち上げられ、05年11月に約3億キロ離れたイトカワに到着。燃料漏れなどのトラブルに見舞われながらも、今年6月にカプセルが地球に戻った。宇宙航空研究開発機構は今月16日、イトカワの微粒子が約1500個入っていたと発表した。

 展示は、カプセル本体部分の「インスツルメントモジュール」や心臓部にあたる「搭載電子機器部」など計5点を予定。観覧無料。期間中の開館は午前9時15分〜午後7時。同科学館(0954・20・1666)は「遠方からの問い合わせもあり、微粒子確認の発表以降、特に関心が高まっているようだ」と話している。

主催者的にグッドタイミングでしたね。遠くから駆けつけようとしてる人もいるようですw 自分は来年京都に回ってきたら見に行こうと思います。3回目。

「はやぶさ」 報道陣に公開 [中国新聞]

 呉市宝町の大和ミュージアムは19日、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワの微粒子を地球に持ち帰ったカプセルなどを報道機関に公開した。一般公開は20〜23日で、微粒子がイトカワ由来と分かってからは初めてとなる。

またそれに先駆けて広島県呉市でも公開。明記されてないですが背面ヒートシールドもあるのかな? ヒートシールドについては今後内之浦で両方、佐賀や三重で背面ヒートシールドの実物が公開されるようです。

「将来の方向性示した」田中耕一・島津製作所フェロー [日経]

 田中耕一島津製作所フェロー 分析計測技術は医学・薬学など様々な分野の発展に用いられているが、はやぶさのような夢のあるプロジェクトにも貢献できたことはとても喜ばしい。

 これまで信頼性の高い製品づくりで世界に貢献してきた産業界が、失敗にも対処しながら未知に挑戦するという新機軸を打ち立てたことで、将来の日本の方向性を示したといえる。

こちらもサンプル解析に参画しているようです。

NASA - Hayabusa Spacecraft Returns Asteroid Artifacts From Space [NASA]

「On Nov. 25 of that year, Hayabusa briefly touched down on the surface of Itokawa. That was only the second time in history a spacecraft descended to the surface of an asteroid (NASA's Near Earth Asteroid Rendezvous-Shoemaker spacecraft landed on asteroid Eros on Feb. 12, 2001).」

NASAもサンプル確認を報じています。「小惑星に着陸したのはNEARシューメーカーが世界初」と付け加えるあたりはNASAらしいですねw

ノーベル賞より「はやぶさ」に関心 なるほどランキング [日経]

 どんな科学技術に関心が集まるか。文部科学省科学技術政策研究所は10月上旬、最近数カ月以内に新聞報道された18件から「最も関心のある話題」を10〜60代の男女779人に選んでもらった。毎月の調査を昨秋始めてからノーベル賞受賞は初だったが、関心度1位は小惑星探査機「はやぶさ」になった。

 一方、関心のある話題をいくつでも答えてもらうと、64%の人がノーベル賞で18件中1位。「誇りに思う人は多い。今回は内容がやや難しかったか」(同)。科学技術の話題が市民の知的好奇心をくすぐり、社会の理解を得ながら発展する。こんな好循環を期待したい。

1か月以上前の調査ですが、この時点でもかなり関心が高かったようですね。今はどうなってるんだろう。

今週末、豊田で講演 [星居Web]

『HAYABUSA-Back to the Earth-完結編』の一コマが。

各紙社説

イトカワ微粒子 科学の自信取り戻そう [中日]

 イオンエンジンを初めて本格的に使用し「イトカワ」に到達したことで最初の目標を達成した。燃料漏れに伴う姿勢制御不能などのトラブルを乗り越えて予定より三年遅れながらも地球に帰還。加えて「イトカワ」の岩石試料の採取まで成し遂げたのだから三重の成功といっていい。

[イトカワ微粒子] はやぶさの快挙生かせ [南日本新聞]

 月以外の天体から小惑星の物質を持ち帰るという離れ業をやってのけたのは世界で初めてだ。はやぶさは満身創痍(そうい)になりながら極めて高度な飛行技術を成功させたうえ、貴重な贈り物までしてくれた。世界に誇れる快挙の連続である。

はやぶさ快挙 太陽系の解明に弾みを [信濃毎日]

 はやぶさの帰還と小惑星の物質持ち帰りが、日本の宇宙開発や科学界に大きな自信をもたらした。工夫を凝らして数々の難局を乗り切ったからだ。

 一時は通信が途絶えた。奇跡的に通信が復旧し、予定より3年遅れで地球帰還を目指した。その後、イオンエンジンが次々にダウン。壊れた2台のエンジンの正常な部分をつなぎ、1台分の働きをさせることに成功している。

 今回の成果と反省を次のステップに生かしたい。

はやぶさの砂 太陽系解明の夢膨らむ(11月19日) [北海道新聞]

 収納容器の内壁に付着していた微粒子が地球のものではなく、小惑星イトカワ」に由来すると分かった。

 幾多のトラブルを克服した地球帰還という快挙に第二幕が開く。

 日本の科学技術力を立証して感慨に浸る宇宙航空研究開発機構と喜びを分かち合いたい。

イトカワ微粒子 はやぶさが次の時代導く [西日本新聞]

 何か、胸がぞくぞくするようではないか。イトカワなど小惑星は、46億年前に太陽系ができたころの姿をとどめているとされる。つまり、そこから採取された岩石の微粒子は太陽系が誕生した当時のままであり、人類はその手付かずの試料の入手に成功したことを意味する。

 小惑星や地球などの惑星は、どうやってできたのか。当時の太陽系はどんな状態だったのか。何より、太陽系はどのようにして生まれたのか−。イトカワの微粒子が、こういった太陽系の謎を解明する扉を開くことになりそうだ。


いやしかし、数日経ってようやく気付いた。あれだけの事が起こって、それでも地球に辿り着き、あまつさえ本当にイトカワのカケラを持ち帰ってしまうとは。

■051123 探査機「はやぶさ」着陸していた…岩石採取は失敗 <読売>

テレメトリをよく分析してみると実は30分イトカワ表面上にいた。

■051126 「はやぶさ」第2回着陸関連

セーフモードから姿勢を復旧しイトカワに再接近・第2回タッチダウン

■051207 「はやぶさリンク」:12月7日午後4時50分からの記者会見 <松浦晋也のL/D>

推進剤リーク発生。プログラムを書き換え「キセノンスラスタ」で姿勢制御を実施。テレメトリを分析したところ第2回タッチダウンで弾丸未発射だった可能性。

■051214 「はやぶさリンク」:12月14日午前の記者会 [松浦晋也のL/D]

更に発生したリークにより大きな外乱、通信途絶。帰還延期を発表。

■051221 研究の失敗に寛容な風土はできるか [日経]

見出しとは真逆な内容のこんな記事もありました。

■060112 記者の目:探査機はやぶさの挑戦 永山悦子・科学環境部 [毎日]

それを受けてかどうかは分かりませんがこんな記事もありました。

■060115 彗星のちり持ち帰る NASA探査機カプセル帰還成功 [産経]

NASAの「スターダスト」が彗星の尾の微粒子を採取し帰還に成功。

■060226 H-IIA F9 / MTSAT-2打ち上げを観に行った 第4回 -主の帰還(2/22)

M-V-8の打ち上げを種子島から見送るつもりが寝坊。

NASA、小惑星探査の「ドーン計画」を再開へ [CNN]

JPLが抗議し協議した結果計画再開。

■061130 「はやぶさ」の近況と「はやぶさ-2」に向けて [ISAS/JAXA]

サンプルコンテナを回収カプセルに収納させるため故障したバッテリーへ充電を試みる。またNASAが「the first return of asteroid surface material samples to Earth.」と小惑星サンプルリターンを実施するOsiris計画を打ち出す。

■070130 「はやぶさ」試料容器のカプセル収納・蓋閉め運用が完了

セルが短絡したバッテリに充電を施し、カプセル収納を完了。

■070319 はやぶさ、消滅の運命? 地球の大気圏に再突入の公算大 [朝日]

はやぶさ」本体も大気圏に再突入する事が初めて公に示唆。

■070421 「小惑星イトカワにおける地滑り地形の発見」

再び「Science」誌に掲載。

■070424 「はやぶさ」の取得したサイエンスデータアーカイブの公開について [JAXA]

はやぶさ」が観測したイトカワの生データを全公開。軌道変換開始にあたって記者会見。川口先生は帰還成功するかどうかにはあくまで慎重な姿勢。

■070425 「はやぶさ」地球帰還に向けた本格巡航運転開始! [ISAS/JAXA]

イオンエンジンを本格的に稼働し第1期軌道変換を開始。

ドーン小惑星探査機、打ち上げ [sorae.jp]

打ち上げ成功。小惑星ベスタに到着するのは2011年9月。

■071029 「はやぶさ」復路第1期軌道変換を完了! [ISAS/JAXA]

第2期軌道変換まではスピン安定と光圧のみを利用して姿勢制御。「地球帰還までに必要な軌道変換量は、たったの400m/sです。」

080108 ■はやぶさ2計画は生きている [松浦晋也のL/D]

イタリアが主体で開発中の固体ロケット「VEGA」で無償で打ち上げる案が浮上。

■090320 「宇宙探査」で見た動画や歌がUPされてた

プラネタリウム作品『HAYABUSA-Back to the Earth-』のトレーラー公開。

■090502 「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」を観てきた

「HBTTE」公開。

■090827 今週のはやぶさ君 [ISAS/JAXA]

遠日点通過に伴いイオンエンジンを一時停止運用を実施。後に再起動

■091109 小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジン異常について [JAXA]

イオンエンジンDが電圧上昇で自動停止。これによりB・Dが動作せず・劣化傾向にあるCのみでは所定の加速が得られない。Aはイオン源が不安定で停止中。

■091113 「はやぶさ」続報?

はやぶさは新しい裏業を使って帰還します。これについては聞かないでください。(場内笑い)」

■091119 小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用の再開について [JAXA]

「こんなこともあろうかと」実はダイオードを仕込んでおいた! Aは未完の大器であった。

■100112 Daring asteroid probe on course to reach Earth in June [Spaceflight Now]

川口先生の所感では帰還成功の確率は6割。

■100226 「はやぶさ」いよいよ月軌道の内側へ! [ISAS]

月軌道の内側を通過する事が確実に。

■100327 小惑星探査機「はやぶさ」搭載イオンエンジンの連続運転による軌道制御の終了について [JAXA]

第2期軌道変換をついに完了! 今後は段階的にTCM(精密誘導)を実施。

■100415 はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン [JAXA]

カウントダウンサイトオープン。そうまでして君は。

■100517 「はやぶさ」が、故郷、地球をとらえた! [ISAS/JAXA]

はやぶさ」のスタートラッカーが地球と月を捉える。

■100530 はやぶさ カプセル回収隊出発 [NHK]

回収隊がウーメラへ旅立つ。

■100609 「はやぶさ」のTCM-4、WPAへの精密誘導完了 [JAXA]

最後のマヌーバを完了。自身をウーメラ砂漠に狙いを定める。

■100613 「はやぶさ」地球へ

そして帰還。はやぶさは再び地球の一部に。再突入1時間後には着地したカプセルをヘリから確認。

■100614 「はやぶさ」地球に帰還

カプセルを回収、ヒートシールドも確認。全紙一面トップ。

■100617 『HAYAUBSA -BACK TO THE EARTH-』を観てきた

再びHBTTE。満員御礼。

■100618 「はやぶさ」カプセル、1mm以上の試料は無し [読売]

カプセルが相模原キャンパスに「帰還」。開封作業が開始される。

■100729 傷だらけ帰還「はやぶさ」のカプセル初公開 [読売]

カプセルを初の一般公開。

■100828 はやぶさ2を政府が開発決定 特別枠で予算要望へ [朝日]

はやぶさ2」プロジェクト化を承認、予算要求が正式決定。

■100920 「はやぶさ」カプセル展示を見に行った

大阪にやってきた。

■101006 はやぶさサンプル回収;10月6日午後5時半からの記者会見 [松浦晋也のL/D]

新型のヘラを用いた採取を開始、電子顕微鏡で微粒子を確認。

■101116 はやぶさカプセル内の微粒子の起源の判明について [JAXA]

おつかいできた!


万感とはまさにこの事。