はやぶさ、大きめの粒子100個 カプセル「別室」に [朝日]
前回のブリーフィングで開かれたと報告されたB室について、ついにトントン(自由落下法)を実施したようです。
探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの「別室」から、新たに約100個の大きめの粒子が見つかった。宇宙航空研究開発機構が27日発表した。また、初めに開けた部屋で見つかった数百個のうち、30個ほどは小惑星「イトカワ」のものの可能性が高いことも分かった。来年1月下旬からこの30個を国内の数機関に配り、分析を始める。
宇宙機構によると、新たに見つかった粒子は0.1〜0.01ミリの大きさ。別室は一見空っぽに見えたが、裏返して、たたくと落ちてきたという。顕微鏡の観察では「半分くらいが岩石に見える」という。はやぶさはイトカワに2度着陸し、別室は着陸時間がより長かったため、大きな粒子があると期待されていた。
宇宙機構の向井利典技術参与は「もっとたくさんあるかと思っていたが、ちょっと残念」と話した。
A室と同じく最大0.1mmサイズの粒子が100個程度出てきたそうです。これは期待出来ますね。まあ思ったより入っていなかったと見るか、A室が予想外に入っていたと見るかは判断の分かれるところですがw ともあれ結構な数が確保出来そうで何より。
■はやぶさ:微粒子分析着手へ 炭素も含有か [毎日]
事前の分析では炭素を含む可能性があることも判明。生命の起源にかかわる有機物発見への期待も高まりそうだ。
炭素っぽいのもあるような感じだそうです。もちろん分析待ちですが、これ、もしきたら大物ですよね。
■はやぶさブリーフィング12月第2回(速報版) [大塚実の取材日記]
今回も大塚さんがレポっておられます。
A A室で60個、B室で30個
それ以外にA室からヘラで1,500個A室の自由落下法
数100個
その中でいま30個を採取している状況
Q 電子顕微鏡で見たとき
何か新しい知見はA 1,500個のは微粒子
単一の鉱物が多いが
大きいと単一でなくて複合されている
それ以上言うのは難しいがQ 例えばこれは炭素では? というものは
A 炭素のピークが出てきたとしても
数がないのでQ 1月下旬から配れるということか
A その予定だがまだ決まっていない
決定次第お知らせする
A まだ40個くらいしか調べてない
無差別にやってるわけでなくて
作業するとだんだん目が肥えている
アルミだと思うものはピックアップしていない数百個の中の比率については
岩石質が半分か1/3くらいか
いまはそういうレベル
Q 初期分析
配り先は決まっていないのかA 採取中なので
輸送する手段がそもそもどういう分析をするか
分析の種類によって輸送手段も変える
そのあたりもまだ決まってない配り先は議論はしているが
再確認をして決めるのが
かなりギリギリになる
全部をSEMで分析するのはとてつもない時間がかかるので
ある程度は見込みでやるしかない夏くらいまでにはメドを付けたい
国際AOを出さないといけない
初期分析の結果を公表しないと応募する側からすると困る
Q 今後仕切り板を外す
混ざることはあるかA 可能性はある
仕切り板そのものも全く隙間がないわけではないQ 混ざっても分析結果に影響は
A どこから採取したのか
区別する必要があるかもしれないと思って区別しているある程度分析してからになると思う
同じような素性なら区別しなくてもいいかもしれないが
今は慎重にやっている
初期分析は来年1月以降行なわれる見通しだそうです。A室でトントンして落ちてきた約100個のうち40個を調べて30個程度が岩石質。目が肥えてきたのでピックアップするのもランダムではなく岩石質っぽいのから選んでいるらしい。夏には初期分析結果を纏めて公募を募るそうです。
ある程度分析が進んだら仕切りを取っ払って採取する模様。
Q 年末年始の予定は
A 普通に休むつもりw
最初日本に運び込まれてから開封までは
大気からの汚染
シールが完璧じゃない リークがある
汚染を避けるために不眠不休だったいまは窒素中
1日2日を争う状況ではない
さすがに休んでくださいw