イプシロン射場に内之浦 活気戻ると地元喜び一色 [南日本新聞]

 「内之浦に活気が戻る」「地域の思いが伝わった」。誘致を進めてきた関係者や地元住民は、喜び一色に染まった。
 永野和行町長には午後3時すぎ、峯杉賢治同観測所長から、射場決定を知らせる電話が入った。本庁と内之浦総合支所には垂れ幕が掲げられ、町内放送で住民に伝えられた。
 同観測所は、昨年地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」など多くの衛星を打ち上げてきた。その度に関係者や見学者でにぎわったが、M5ロケットが2006年9月で廃止されて以降、「このまま打ち上げが見られないのではないか」と心配する声が住民の間で広がっていた。
 イプシロンの射場となるよう国に陳情を繰り返してきた永野町長。「地域の熱い思いが伝わった。宇宙に最も近い肝付町をPRし、活性化につなげたい」と意気込む。
 同町南方で写真館を経営し、打ち上げを撮り続けてきた牧工さん(84)も「内之浦に活気が戻る。また写真を撮るのが楽しみ」と打ち上げが待ちきれない様子。婦人会長として開発陣に千羽鶴を贈ってきた橋本雅子さん(76)=同町南方=は「昨年ははやぶさ帰還などで元気をもらった。決定を待ち望んでいた」と笑顔を見せた。
 日本宇宙少年団うちのうら銀河分団キャプテンで内之浦小学校6年今原岳君(11)は「最近はほとんど種子島から打ち上げられていたので、内之浦に決まってうれしい」と目を輝かせた。

ロケット射場決定 「内之浦 元気になる」 [西日本新聞]

 町は12日に決定の知らせを受けると、すぐに町内放送で住民にも報告。内之浦総合支所に祝いの垂れ幕も掲げた。

 打ち上げ時には関係者の宿泊や見物客などで町内がにぎわう一方、M5ロケットの打ち上げ時は半径2・1キロ以内の住民約120人が一時退避する必要もあった。

 イプシロンでは退避区域が少し拡大する見込みだが、新たに退避区域に入るとみられる津代(つしろ)集落の振興会長倉(くら)昭さん(79)は「集落は全会一致で誘致賛成。不便があってもロケットが戻ってこないと内之浦は元気が出ない」と喜ぶ。

 観測所の起工以来、打ち上げを撮影し続けている同町南方の写真店経営牧工さん(84)も「どんな一枚が撮れるか今から楽しみ」と、その日を心待ちにしている。

 内之浦観測所の峯杉賢治所長は「住民の皆さんには心配をお掛けした。今後も種子島との両輪で鹿児島を盛り上げたい」と話している。

JAXA:イプシロン、肝付・内之浦で発射 「町の誇り」歓喜に沸く /鹿児島 [毎日]

 12日午後、決定の一報が町に伝わると、本庁舎と内之浦総合支所に懸垂幕が掛けられ、防災行政無線で町民に“速報”が流されるほどの祝福ムードに包まれた。同支所には、町民から「よかったなぁ」と喜びの電話も寄せられたという。

いやあ、観測ロケットがあるとはいえM-Vが最後に打ち上げられてからもう4年以上経ちますから、戻ってきて本当によかった。おそらく種子島の施設で固体燃料を詰め込んでから(1段目まるごと)内之浦に輸送する手順だと思いますので安全面など詰める部分はあると思いますが、2年後に再びここから宇宙へ飛び立つ日を期待して待ちたいと思います。地元の方々も力の限りwktkされておられるようですw