探査機「はやぶさ」カプセル開発企業 大樹上空 落下実験に成功 [北海道新聞]

 実験はロケットが地球に戻るために大気圏へ突入する際、ロケット本体から離れ、本体が空力や熱で燃え尽きる様子を撮影する小型カプセルを開発する狙い。小惑星イトカワから微粒子を持ち帰ったカプセルとは役割が違うが、付属するパラシュートの構造は「はやぶさ」の技術を応用した。

 実験は同町内の多目的航空公園から、球形のカプセル(直径35センチ、重さ30キロ)をヘリコプターで高度1キロの上空に運び、大樹沖3キロの海上に落下させた。

 カプセルには小型カメラなどが付いており、ロケット本体を想定して空中の様子を撮影し、位置の情報などを収集。高度500メートルでパラシュートを開き、時速370キロから減速した後、着水、回収された。同社宇宙技術部の牧野隆部長は「パラシュートが正常に開き、データも収集できた。次につながる実験だった」と話していた。

これは新しい試みですね。「はやぶさ」の再突入の様子は航空機などで多角的に観測されましたが、分解していく機体を至近距離から撮影するなんて多分どこもやってないですよね。面白そう。