今こそ、情報収集衛星の姿を! [宙の会]

これら宇宙からの衛星画像の取得や救援や対策機関への提供は、JAXAはじめ、国際的な協力関係が機能していることは、すでに本論壇に投稿された”東北地方太平洋沖地震への対応;道浦俊夫氏”で明らかなように、関係者の献身的な努力や今まで築いてきた宇宙技術の社会的貢献を実践できていると評価できますし、今後も期待したいところです。

しかしながら、この未曾有の災害や派生した原発事故の対応に、国家の安全保障や大規模災害に対応等、重要政策に資する画像情報収集すると旗印に強引に推進された情報収集衛星が、その付託に応えている姿(様子)は全く伝わってきていません。

情報収集衛星は、すでに10余年、貴重な人財と約8000億円と推測される国のリソースを投入しながら、過去の多くの災害にも、どのような関与・寄与をしてくれたのか国民にわからないまま、事あるごとに”情報収集衛星の運用(成果)については国家機密であり公表できない”とされてきました。

ましてや、この度の未曾有の国難に及んでも、同様の見解をのべるに加えて、”利用できるものがあれば利用する”云々は、現時点では利用できる運用ができていないという疑念や憶測を国民に与えかねません。どうか、この難局に関る情報収集衛星の運用の姿(画像情報収集の成果の公開)を公表してください。

情報収集衛星の姿を! パート2(マスコミに期待) [宙の会]

情報収集衛星は、10余年の間に8機打ち上げ、内2機は打ち上げ失敗、レーダー衛星2機は軌道上喪失していますが、現在も画像分解能0.6m〜1m級の光学衛星4機が運用中と推測されます。 この光学衛星4機による画像情報があれば、すでに公開されている米国商用衛星画像とほぼ同レベルの画像情報が得られているはずで、より詳細な被災状況把握や復興に不可欠な罹災証明が早期かつ明確にできるはずで、震災直後の安全確保から復興、復旧に向けて、国土保全や国民の財産保全等に極めて有用と考えます。

被災後、すでに2週間も経過し、いまだ広域な被災の細部までの捜索もいきわたっていない未踏地域もあると聞こえてくるにつけ、情報収集衛星から得られる画像情報は国民の共通情報と認識の上で、早期公開に踏み切ることを声を大にして申し上げたい。

なお、国家機密としての保全は、シャッターコントロールや収集した画像情報の分析の観点を明確にすることで確保できるはずです。

同意。