東北地方太平洋沖地震関連 2011.04.04

震災、科学研究に痛手 つくばの施設損壊、停電追い打ち [朝日]

 約300の研究機関や企業の研究所が集まるつくば市。国内の遺伝子組み換え植物研究の中核機関の一つ、筑波大遺伝子実験センターが2日間停電した。マイナス80度に保っていた冷凍庫が0度近くに上昇。研究者から預かっていた遺伝子サンプルなどがダメージを受けた。

 鎌田博センター長は「20年近くかけて作ってきたサンプルも失われた。やりなおしても作れない可能性もある。被害の算定もできない」と頭を抱えた。

その他にも加速器などがダメージを受け、被害の算定も出来ない状況だそうです。これはきつい。

国連、日本の温暖化対策見直しに反対を表明 [読売]

 【バンコク=若山樹一郎】クリスティアナ・フィゲレス国連気候変動枠組み条約事務局長は4日、バンコクで記者会見し、環境省の南川秀樹次官が3日、福島第一原発事故の影響により、「温室効果ガス排出量を2020年までに1990年比25%削減する」とした日本政府の目標の見直しに言及したことに関し、「目標は維持できると考える。さらに野心的な数値目標を期待している」と述べ、見直しに反対する姿勢を示した。

 フィゲレス事務局長は「日本政府から(見直すとの)情報は得ていない」と述べ、「日本政府は災害を乗り切ったうえで、(新たな)エネルギー基盤構築に向けて前進すべきだ」と強調した。

 地球温暖化対策を協議する国連の作業部会に出席した南川次官は、3日に行われた日本メディアとの記者会見で「見直し」に言及。会議出席者によると、作業部会では、日本側から見直しに関する説明は行われていないため、各国からの反応などはまだないという。

まだ日本側からの説明がされてないとはいえ、あんた鬼やで…

東電、汚染度低い水を海へ放出 数日かけ計1.1万トン [朝日]

 この放出の影響を試算した東電によると、原発から1キロ以遠の魚や海藻を毎日食べたとしても、年間に自然界から受ける放射線量(2.4ミリシーベルト)の4分の1程度としている。

 東電によると、集中廃棄物処理施設にある1万トンを放出する。2号機のタービン建屋地下などにある高濃度の汚染水の流出を防ぐため、あらかじめ処理施設にある汚染濃度の低めの水を外に出すことで、高濃度汚染水の保管スペースを確保するという。

 ほかに、5、6号機の周りの地下水をためている升の計1500トンも放出する。5、6号機には周囲から地下水がしみ出し続けており、非常用発電機など地下にある安全上重要な設備が水没するのを防ぐという。

なんというか、背に腹代えられないという状況ですか…。まず建屋の中の水をどうにかしないと事態は改善しませんが、漁業関係者にはホントたまったものでは無いですよね。