東北地方太平洋沖地震関連 2011.04.21

32キロ沖海上で遺体発見=警察官の殉職、23人に−警察庁 [時事]

 警察庁は20日、住民の避難誘導に向かい、津波に巻き込まれた福島県警双葉署地域交通課の増子洋一警部補(41)の死亡を確認したと発表した。東日本大震災による警察官の殉職は23人目で、依然7人が安否不明となっている。
 同庁によると、増子警部補の遺体は同県広野町の32キロ沖で、周辺を捜索中の海上自衛隊員が発見。DNA型鑑定の結果、身元が判明した。

やはりかなり沖合いまで流されてるんですね。あの強力な引き波ですからかなりの数が…

「つくば市の放射線検査要求はマスコミによる曲解報道のようです」 [Togetter]

先日報道された件ですが、一部の職員が勘違い、もしくは言葉足らずだったことは事実だが、つくば市としてはスクリーニングを転入の条件としておらず、むしろ発災最初期に福島からの避難民を受け入れており、その際に避難民側からの要望もあって任意でスクリーニングが受けられるようになっていたとの事です。

川崎市長 ゴミ受け入れへ準備 [NHK]

東日本大震災の被災地では、壊れた建物や家財道具などの大量の粗大ゴミが出て処理が追いつかなくなっているとして、川崎市は、市の浮島処理センターで受け入れる考えを示しています。しかし、この方針が明らかになった今月8日から18日までに、市役所に市民などから電話や電子メールなどで合わせて4770件の意見が寄せられ、その大半が「放射線を浴びたゴミを受け入れないでほしい」といった反対意見だったということです。これについて、阿部市長は19日の会見で、「汚染されたゴミが運ばれたら大変だと思われたのかもしれないが、汚染物質は区域外に搬出することがもともと禁止されており、川崎市が受け入れるのは一般のゴミだ」として、安全性に問題がないことを強調しました。そのうえで阿部市長は、「偏見に満ちた意見があったことは心外だ」と述べ、市民に冷静な対応を求め、これまでどおり受け入れに向けて準備を進める考えを明らかにしました。

放射能ゴミ誤解騒動、川崎市長「心外だ」 [読売]

 阿部市長は「説明不足もあったかも知れないが、汚染されたゴミを持ち込むことはあり得ない」と否定。また、福島県の廃棄物の運び込みを決めたのは市長の出身地のためだとの指摘があったとし、「偏見に満ちた意見で、ばかげた話。(受け入れ方針は)宮城県でもちゃんと言っている」と反論した。

某板を中心に盛り上がっていた件ですが、市長はますます気合い入れて推進する方針のようです。

海に流れた汚染水、4700兆ベクレル 低濃度の3万倍 [朝日]

 東京電力は21日、福島第一原発2号機の取水口付近から、1日から6日までに海へ流出した高濃度汚染水に含まれていた放射能の総量を4700兆ベクレルとする推定値を発表した。4〜10日にかけて意図的に海へ放出した低濃度汚染水は1500億ベクレル。この約3万倍の放射能が海に垂れ流されていたことになる。

 今回の総量は国の基準で定められた年間放出量の約2万倍に相当する。海の汚染は3月下旬から原発周辺の広い範囲で確認されていた。2号機で見つかった高濃度汚染水との関係が疑われたものの、流出量はわかっていなかった。今回の結果から、この汚染水が海洋汚染に大きく影響している可能性が高いとみられる。

例のひび割れから漏出していた分の推定値。なんかもう数字ばかり踊っていて結局この数字がどうなのかさっぱり分かりませんが、大気中に放出された推定数十京ベクレルに対して1%くらいでしょうか?

汚染水移送 水位は低下傾向 [NHK]

2号機のタービン建屋の地下やトレンチにたまっている2万5000トンの汚染水は、4号機の近くにある「集中廃棄物処理施設」まで移送する作業が19日から行われています。21日午後6時までにおよそ560トンの汚染水が送られ、トレンチの水位は移送前と比べて4センチ下がったということです。東京電力によりますと、今のところ、移送中や移送先で水漏れなどの問題は見つかっていないということです。東京電力は、あと10日ほどの間は、1時間に10トンのペースで移送を続け、問題がなければ、ポンプを増設して送る量を増やし、来月中旬までに1万トンを移送する計画です。一方、3号機では、トレンチにたまっている汚染水の水位が、この1週間、1日に数センチずつ上昇を続けていて、21日午前7時の時点で、地上にある出口まで1メートル7センチとなり、1メートルを切るおそれが出ています。

高濃度の汚染水が漏出しないよう慎重に移送し、問題なければポンプを増設するそうです。

「過酷事故」の想定超える 津波で「電源融通」できず [産経]

 報告書によると、原子炉の電源が失われた場合、隣接する原子炉から電源を供給する「電源融通」と呼ぶ対策を実施。例えば1号機が停電した場合、隣接する2号機から電源供給を受けて早期に復旧させる。

 これにより外部電源が途絶え、非常用ディーゼル発電機も動かない今回のような事態でも電源確保が可能だとし、操作手順を作成。「(原子炉の)複数基立地のメリット」を生かした安全対策だとしていた。

 しかし、今回の事故では1〜4号機が津波で一斉に電源を喪失したため、電源融通ができず、東北電力からの送電で復旧するまでに約10日を要した。この間、原子炉の冷却系が機能せず、炉心溶融や水素爆発の深刻な事態に発展した。

これで5・6号機はなんとか大丈夫だったんですよね。

福島第一原発、空冷式の導入検討 水冷式は復旧に時間 [朝日]

 東京電力福島第一原発の原子炉を安定的に冷やすため、東京電力は、空気で冷やす装置の導入の検討を始めた。国内の原発では原子炉の水を冷やすのに、海水を使っている。だが、機器の損傷などで復旧に時間がかかる恐れがあり、熱効率は悪いが、比較的整備しやすい空冷式も選択肢の一つにすることにした。

 東電などによると、検討する空冷装置は、原子炉内の水を引き込み、大きなファンで送り込んだ空気でその炉水を冷やし、再び炉に戻す方式。こうした空冷式の冷却装置は、すでに欧州の原発などで採用されている。

ああ、外に引き出すんですね。

福島第1原発事故 体育館で防護服を着たまま仮眠など、復旧作業の過酷な実態明らかに [FNN]

これらの写真を撮影したのは、20年来、福島第1・第2原発の非常勤産業医を務めている愛媛大学の谷川教授。
4月16日に、対策拠点の「Jヴィレッジ」に入り、その後、福島第2原発内の医療対策室で、現場作業員の診察を行った。
作業員のメディカルチェックをした谷川教授は「福島第1・第2の作業員の8割くらいが、被災者なんです。そういう状況にありながら、今まで復旧作業に従事してきて、2重・3重のストレスを感じています。だいたい皆さん、1〜2回は倒れています」と話した。

まるっきり避難所。これじゃ持たないでしょ…と思ったら「1〜2回は倒れています」て。衛生環境も問題あるようですし、これが続くのは危険ですよ。

東京電力が柏崎刈羽原発に防潮堤 15メートルの津波に対応 [共同]

 東京電力は21日、柏崎刈羽原発新潟県柏崎市刈羽村)に、約15メートルの津波に耐えられる防潮堤を2013年までに設置すると発表した。福島第1、第2原発に最大14〜15メートルの津波が押し寄せたことへの対応。大震災前は3・3メートルの津波を想定していた。

 また、緊急時に原子炉や使用済み燃料プールの冷却水として使用する貯水池、水素の滞留による爆発を防ぐための原子炉建屋の天井部分への排出口の設置など、電源喪失時の安全対策を実施することも明らかにした。

 東電は既に、応急対策として、各号機の原子炉建屋や海水熱交換器建屋に海水が浸入するのを防ぐため、扉や配管の隙間を止水材で目張り。海抜約5メートルの1〜4号機の原子炉建屋には、防潮壁設置も決め、10メートルの津波に耐えられるとしていた。

そもそも防潮堤がなかったのか、と一瞬思いましたが、海抜が当初の津波の想定より高い位置にあったらしい。