東北地方太平洋沖地震関連 2011.04.23
■汚染土壌浄化「ヒマワリ作戦」…復興の象徴にも [読売]
福島第一原子力発電所事故で汚染した土壌の放射性物質をヒマワリに吸収させ、細菌で少量化する計画を、宇宙航空研究開発機構の山下雅道専任教授ら宇宙農業に取り組む研究者有志が進めている。
ヒマワリを復興の象徴にと、福島県内でヒマワリを栽培してくれる参加者も募っている。
1986年のチェルノブイリ原発事故でも土壌浄化にヒマワリや菜の花が使われた。放射性セシウムは肥料の一つであるカリウムと性質が似ており、カリウムなどの肥料を与えなければ、ヒマワリなどはセシウムを取り込みやすい。
収穫したヒマワリは、焼却処分すると煙が出て放射性物質が拡散する恐れがあるため、堆肥作りに利用されている「高温好気堆肥菌」でヒマワリを分解させる計画だ。この菌による分解で、ヒマワリの体積は1%程度になり、放射性廃棄物の量を減らすことができる。
先日のISASメルマガで書かれてた話がなにやら既に進められているようです。とにかく広大な面積をどうやってリカバリするかですよね。
■福島第1原発「工程表、実現は可能」 仏アレバCEOに聞く [日経]
――4月19日にアレバが発表した福島第1原発の汚染水処理策のポイントは。
「我々は最も早く、最適な条件で汚染水の処理に取り組む。処理コストは仏北部ラ・アーグにある当社工場でゆっくり処理するのに比べ高くなるのは間違いない。だが、東電の経営を危うくするほどになるとは思えない」
――東電の工程表をどう評価するか。
「工程表の発表は大きな前進だ。日本のメディアは野心的な目標と報じているが、実現は可能だと思う。工程表はできるだけ早く処理を進めなければならないというニーズを反映したものだ。福島第1原発で早急に取り組むべきことは使用済み核燃料プールから核燃料を取り去ることだ。それからプールの汚染水も取り除かなければならない」
――アレバの原子炉なら今回のような事態は避けられたか。
「当社設計の原子炉は非常用ディーゼル発電機を4機備えているほか、非常用電源も2系統ある。それぞれ違う建屋に納めている。耐震設計で耐水性も備えている。水素爆発を技術的に避ける解決策も考えてある。(水素を水に戻す)再結合器を提供することも可能だ。福島第1原発は対応が遅すぎた」
――最悪のシナリオは避けられたと思うか。
実績のあるフランスの支援もあると助かります。
■東電社長 避難所で住民に謝罪 [NHK]
こうやって頭下げるのもトップの仕事ですね。自分の住処から隔絶されてしまった地元の人からすればとにかく早く何とかしてくれとしか思えないでしょうし多分何の慰みにもならないでしょうが。
■原発作業員襲う4重のストレス…過酷な環境、鬱などリスク [産経]
あとこれもいい加減早く何とかすべきでしょう。こんな所でヒューマンエラーに繋がったらやばいですよ。
■3号機プール、内部設備で注水へ=窒素封入、1万立方メートルに−福島第1 [時事]
福島第1原発事故で、東京電力は22日、3号機の使用済み核燃料プールへの注水について、コンクリートポンプ車を使った方法から、内部設備の利用に切り替える準備を進めた。配管などの健全性を確認し、水の循環システム構築を目指す。
東電によると、本来は3号機プールの水を循環させる配管を外部の仮設ポンプと接続。同日午後に約20分間、試験的に真水約10トンを注入した。
ポンプ車に付けたカメラで確認したところ、プールの水位は上昇しており、効果が確認された。2号機のプールに用いている方法と同じで、今後はプールからあふれた水を循環させ、再利用できるようにする。
なるべく本来の冷却系を使う方が効率高いですよね。
■注水で燃料プール温度低下 4号機、水位上昇も確認 [共同]
東京電力は23日、福島第1原発4号機の原子炉建屋上部にある使用済み燃料プールに、コンクリートポンプ車で真水140トンを注入しながら水温などを計測した。作業前は83度だったが、約4時間にわたる注入後には66度に低下。水位も1メートル上がり、水面から燃料の上端までが約4メートルになった。
プールには大量の使用済み燃料や新燃料があり、一部は損傷しているとみられている。22日の水温は91度で、蒸発による水位低下や燃料の露出が懸念されていた。
水素爆発によってプール自体の健全性にも懸念があったが、東電は「注水に伴い、想定通りに水位が上がった。プールの壁などに問題はないのでは」としている。
4号機では先日プールに水中カメラを入れて撮影しようと試みたものの水温が高くて断念してましたが、だいぶ冷えましたね。建屋の強度が問題なのであまりドバドバ注げませんが。
■福島原発3号機、がれきから高いレベルの放射線量 [日経]
東京電力と経済産業省原子力安全・保安院は23日、福島第1原子力発電所の3号機近くで毎時900ミリシーベルトの高い放射線量を示すがれきが見つかったと発表した。東電が20日に見つけ、翌日に保安院にも報告していた。これまでに測定されたがれきが100〜200ミリシーベルト前後なのに比べ、極めて高い。こうしたがれきが多いと、作業の遅れにつながる懸念もある。
毎時900ミリシーベルトは2号機から海に漏出していた高濃度汚染水の放射線量1000ミリシーベルトに匹敵。15分で作業員に認められる上限を超える水準だ。
がれきは縦横各30センチ、厚さ5センチのコンクリート片。21日に作業員が重機で回収し鋼鉄製コンテナに収容した。作業員の被曝(ひばく)量は3.17ミリシーベルトで問題のない水準だとしている。
コンクリ片だそうですが、なんか危ないものが付いてそうですね。こういうのが現場にはちらほらありそうです。