東北地方太平洋沖地震関連 2011.04.27

放射線を遮蔽するキャビン搭載の大型特殊フォークリフトを納入 [三菱重工]

 三菱重工業は、東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺の汚染された瓦礫を処理するため、放射線を遮蔽するキャビンを搭載した大型の特殊フォークリフトを開発、大成・鹿島・清水共同企業体に2台納入する。当社が手掛ける特殊車両技術と原子力技術を随所に採用した製品で、放射線汚染地域において操縦者の安全を確保しつつ効率良く瓦礫を処理し、現在進められている無人重機処理作業の効率改善や、原発建屋周辺の早期環境整備への貢献を目指す。納入は初号機が5月2日、2号機は同20日の予定。
 今回納入する製品は、当社製15トン・フォークリフトをベースに、当社が培った車両システム、フィルター、厚板溶接、放射線遮蔽・管理などの技術を駆使して約1ヵ月という超短工期で開発・製造したもの。板厚100mmの鋼板と厚さ230mmの鉛ガラスからなる全辺溶接構造の密閉キャビンを搭載しているのが特徴で、これにより放射線を可能な限り遮蔽して作業することを可能にした。また納入に当たっては、社内の放射能試験設備を活用し、製品の耐放射線性を事前検証した上で出荷する。
 加えて、放射線に汚染された物質を除去する機能を持つ特殊なフィルターを装着、汚染された粉塵などを寄せつけることなく、浄化された空気のみをキャビン内に供給。また、空気浄化装置でキャビン内を与圧して、外気の侵入をシャットアウトする。

いやいや、ベースがあったとはいえ1か月でこしらえるとか仕事早っ!

4号機プール 水漏れ可能性低い [NHK]

注水は、ここ数日、一日140トンから210トンのペースで断続的に行われてきましたが、水位が予測される高さより10センチから40センチほど低い状態が続いていたため、東京電力では爆発などでプールが損傷し、水漏れを起こしているおそれがあるとして、水位の変化を改めて分析し直しました。その結果、燃料の熱から計算した蒸発量と実際の水位の下がり方がほぼ一致したということで、東京電力は、27日夜、「水位が低かったのは計算の前提となるポンプの能力を高く見積もっていた可能性などが考えられ、水漏れの可能性は低い」と発表しました。4号機の燃料プールを巡っては、ことし7月ごろまでに補強が行われることになっていて、東京電力は、この作業に向けてプールに異常がないか水位などの監視を続けることにしています。

とりあえず4号機は大丈夫っぽい。