東北地方太平洋沖地震関連 2011.04.29

東北新幹線全線が復旧 震災50日、初の列島縦断 [共同]

デビュー早々とんでもない事に巻き込まれていましたが、ついに復旧したそうです。

東日本大震災:緊急地震速報、なぜ外れる? [毎日]

これは分かりやすい記事。

 24日夜の緊急地震速報はどうして誤ったのか。まず午後8時50分4秒に会津地方を震源とするM2程度の地震が発生し、同地方に防災科学技術研究所が設置した地震計がP波を検知。一方、約14秒後の同8時50分18秒、約100キロ離れた福島県浜通りで、より規模が大きいM3.6の地震が発生し、いわき市の水石山に設置された地震計がこの地震のP波を検知した。地震の規模が違うため、水石山で検知されたP波の方が、会津で検知されたP波より大きかった。

 いずれの地震も、緊急地震速報の発表基準である震度5弱以上の揺れを引き起こすとは考えにくい規模の地震だった。ところが気象庁管理課は「二つの地震が短い間隔で発生したために一つの地震として扱い、予測を誤った」と説明する。

 東日本大震災発生直後に緊急地震速報を発表する際には、3月12日に長野県北部で発生した強い地震の余震と、大震災の余震の区別をつけることができずに苦労した。気象庁の上垣内修・管理課長は「大震災発生後、同じ領域で1分程度の間に二つの地震が発生する確率は、震災前の25万倍ぐらいになった」と話す。

 これを解決するために気象庁は、緊急地震速報のシステムの設定を調整した。P波を感知した二つの地震計が350キロ以上離れていなければ一つの地震として処理していたのを、150キロ以上まで狭めた。長野県北部と東北太平洋沖でほぼ同時に地震が起きても、別の地震として処理できるようになった。

 だが、4月11日に福島県浜通り震源とするM7.0の地震が発生した後は、この対策が通用しなくなった。地震の多発地域が福島県浜通りのほか、千葉県東方沖、茨城県沖、宮城県沖などと狭い範囲に集中し、150キロに狭めた意味がなくなってしまったのだ。

 改善法としては、緊急地震速報に利用していない周囲の他の観測点の情報を取り入れたり、現在は使っていない地震波の振れ幅のデータを取り入れることなどが考えられるという。また、地震計の数を増やせば、震源決定の精度は上がると考えられる。ただ、どの方法も決め手になるかは分からない上、プログラムの大幅な改修が必要で、改善までには数カ月の期間を要する。

頻発するとどう間違いやすいのか、どう対処しようとしているのかという解説がとても良いですね。緊急地震速報が反応している時は基本的に地震が起きていますので、こういう状況では大小にかかわらず警戒する心構えが必要でしょう。また今回の震災によるダメージで観測点が機能していない場所もあり検知にムラがありますが、被害を最小限に抑えるためのシステムとして改良に取り組み今後もしっかり育てていって欲しいものです。

水中カメラが4号機プール撮影…破損みられず [読売]

 東京電力は29日、福島第一原子力発電所4号機の原子炉建屋内にある使用済み核燃料一時貯蔵プールの映像を公開した。

 東電によれば、プール内部が破損している様子はみられないという。

 映像は28日に水中カメラで撮影した。格子状の金属製収納容器に、燃料棒を束ねる燃料集合体が縦に並び、上面にコンクリートの破片が落ちていた。同じ収納容器の中でも、新しい燃料は明るく輝き、古い燃料は黒くくすんでいる。

おっ、ついにプール内の撮影に成功したようです。見たとこいくつか瓦礫が転がってますが大きな破損はなさそうですね。映像を見るとカメラは一瞬で引き上げてますが、まだ水温が高いためでしょうか。