陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の運用終了について [JAXA]

本日「だいち」に停波コマンドが送信されたそうです。

 宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の電力異常発生後、約3週間に亘って「だいち」との交信を試みてきました。しかし、このたび交信不能と判断し、平成23年5月12日(午前10時50分)に「だいち」の停波作業(注1)を実施し、これをもって同衛星の運用を終了しましたのでお知らせいたします。
 「だいち」は、平成18年1月24日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット8号機により打ち上げられ、設計寿命3年、目標寿命5年を超えての運用を通じて、地球観測に関する多くの成果をあげてきました。
 これまでの運用にあたり、ご協力をいただいた関係各機関及び各位に深く感謝いたします。
 なお、電力異常の原因については、これまでに入手できたデータを元に、引き続き調査を行い、文部科学省の宇宙開発委員会等の場で報告することとしております。

自分が本格的に宇宙開発ネタにどっぷり浸かるようになったのは、2005年11月の「はやぶさ」タッチダウン祭りからでした。その後、数か月後にロケットの打ち上げがある、しかも1か月間隔の連チャンだと聞き心躍りました。それが2006年1月24日10時33分、H-IIA8号機/陸域観測技術衛星「だいち」打ち上げH-IIAといえば6号機の打ち上げ失敗の記憶が新しかったので、PC越しに手に汗握りながら観戦していたのを思い出します。そして「だいち」を載せた8号機は無事に打ち上げ成功。その勢いでついに種子島へ行き、初めて生観戦したのが続くH-IIA9号機/運輸多目的衛星「ひまわり7号」打ち上げ。それからのことはブログのサイドメニューに貼ってる見学記一覧を見るとお分かりいただけると思いますが、すっかり嵌まっていますw その先駆けとなったのがこの「だいち」でした。初画像の富士山には度肝を抜かれたのもいい思い出です。
あれから5年強、2011年4月22日、電力喪失。同5月12日10時50分・停波。
激動する大地のデータを送り続けた「だいち」は、東北の1か月を見届けた後に突如電力ダウン。あまりに突然すぎてにわかに信じられませんでしたが、本当に最後の最後まで全力で働き続けてくれました。後継機が上がるのは早くても1〜2年先ですが、きっとまた世界の画像を、復興する日本の姿を送り届けてくれると信じています。
5年3か月のあいだお疲れ様でした。

陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)が捉えた最後の地球 [EOR/JAXA]

電力喪失の直前、4月22日早朝に観測したカナダとアフリカの画像が公開されています。


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これはすばらしい画像。本当に惜しい衛星を亡くしました。


あかつきも一種の「観測衛星」ですからシンパシーを感じる部分があるのでしょうか。みんながんばれ!