学会発表 「はやぶさ」最後の軌道解析と理科教育実験 [AstroArts]

1. 時間を限定した電波データ:
帰還直前に通信が途絶した場合を想定
2. 時間を限定した電波データ+光学観測データ:
(1)のような電波の不具合時に、光学観測によるバックアップを行った場合を想定
3. 正常な場合の全ての電波データ:
はやぶさ」帰還時の実際の状況と同様、電波に不具合がなく正常に軌道決定ができる場合を想定


その結果、(1)のケースでは約80km×8kmと非常に広かった着地予測位置の範囲が(2)では2km×0.4kmとかなり狭くなっており(画像3枚目)、光学観測データを加えることで大幅に絞りこめることが確認された。これにより、電波データのトラブルが起きた際に、地上からの光学観測がカプセル等の着地位置推定に非常に役立つことが示された。

1年前の帰還時には光学班もスタンバっていましたが、光学観測を併用する事でかなり正確に落下範囲が割り出せる事が確認されたようです。