富士通スパコン、性能ランキング世界一 国産で7年ぶり [日経]

すったもんだの末、1位に返り咲いたそうです。おめでとうございます!

 スパコンの性能ランキング「TOP500」は米国の大学などが毎年6月と11月に発表し、今回が37回目。京は2012年度に完成予定だが、一部を稼働した性能試験で、1秒間に8162兆回の計算能力を達成した。前回1位で今回は2位だった中国の「天河1号A」の性能の3倍以上となった。日本のスパコンが世界1位になるのは、02〜04年に首位だった海洋研究開発機構の「地球シミュレータ」以来となった。

 スパコンの開発競争では、米IBMなども京とほぼ同じ性能の装置を開発中。11年の稼働を目指していたが開発が遅れ、京が首位となった。記者会見した理研野依良治理事長は「世界に圧倒的な差をつけての1位だ。我が国の産業技術がいまだ健在であることの証しで大変うれしく思う」と話した。京は完成時には1秒間に1京(1兆の1万倍)回の計算ができる。

まだ設置も完了していない試験運転の段階でこれですか。凄いですね。
ただこういう技術は日進月歩の極みですし、米国も計画遅延が見られるとはいえ高性能のスパコンを開発中。重要なのはこの技術の活用と、継続的な技術研究だというのはまあ、中の人も重々承知だと思います。是非頑張ってほしいと思います。

米国の敵失が勝因…日本のスパコン世界一 [読売]

 文部科学省では、富士通の製造が予定を上回るペースで進んだ一方、米国の京速スパコン開発が遅れた敵失が勝因と分析している。

 海洋研究開発機構の「地球シミュレータ」が2002〜04年に首位に君臨した頃に比べ、競争は激化している。100京級の検討が始まっている米国、スパコンへの投資を続ける中国に対し、「京」の後継計画も決まらない日本が競争についていけるかは不透明だ。

あと、西日本に設置していたというのも大きいでしょうね。筑波大なんかじゃ節電のためにアメリカのスパコン借りてるような状況ですし。ただ今の状況だと夏に向けて関西もどうなるかは分かりませんが。