ロシア:宇宙事業、危機的状況…失敗相次ぎ組織改革へ [毎日]

 宇宙庁は昨年末からグロナスと軍事衛星の打ち上げに続けて失敗。今月18日には軌道上の衛星が交信を絶つトラブルを起こしていた。有力紙コメルサントによると、プログレスの事故も含めた損失額は160億ルーブル(約425億円)に達し、年間予算1200億ルーブルの1割強を占める。

 ロシアの専門家は相次ぐ事故について、宇宙庁予算がソ連崩壊後に大幅削減されて人材不足が深刻化し、技術開発で遅れが出たことが原因と指摘する。政府は衛星の打ち上げ失敗を受けて4月に宇宙庁長官を交代させたばかりで、プーチン首相は今月25日、再発防止策に取り組むよう指示した。

 ソユーズは過去40年間の飛行で死亡事故を起こしておらず、「安全運行」が売り物だ。プログレスの打ち上げ失敗では、打ち上げ用ロケットのエンジンに問題が生じたことから、宇宙庁は、同じエンジンを使うソユーズの打ち上げ用ロケットの安全確認も急いでいる。

実績があるとはいえ去年末から頻発してますからね、特に有人ミッションにも関わる部分となると流石に慎重にもなりますよね。あと上の記述によると、ロシア宇宙庁の年間予算は約3200億円だそうです。