「みちびき」の信号で無人農機を操縦 日立造船など実験公開、誤差数センチ [日経]

 日本版の全地球測位システム(GPS)の実現へ整備が進む準天頂衛星「みちびき」の信号を使い、無人ラクターを操縦する実験が6日、都内で報道陣に公開された。トラクターの位置を数センチメートル単位で制御し、わだちの上をなぞるように正確に走行させることに成功した。農薬散布や収穫作業などの省力化につながると期待されている。

 無人操縦システムは日立造船北海道大学などが開発した。走行ルートはあらかじめプログラムで登録しておく。トラクターの天井に取り付けたアンテナでみちびきの信号を受信し、位置を補正しながら進む。

 従来のGPS信号だけの場合は1〜10メートル程度の誤差が出るが、みちびきの信号を併用すると誤差を数センチに縮められた。作物だけを狙った効率的な農薬散布や、自動収穫などに応用できるとみている。

自動運転にも問題なく使えるレベルのようです。