はやぶさ2に一役 定時制高校科学部の名案、宇宙に飛躍 [朝日]

 春日丘高校定時制の科学部員が作ったのは、地球の重力の1千分の1という微小重力環境をつくる実験装置。二重にしたカプセルを1.8メートルの高さから落とすと、内側のカプセル内は空気抵抗が抑えられ、微小重力になる。落下時間は0.5秒だ。

 通常、微小重力を実現するには落下施設を使ったり航空機実験をしたりと、費用も時間もかかる。だが、この装置は量販店で買ったクリアケースを使い、手軽に微小重力環境が作れる。

 この実験装置は、5月に千葉市で開かれた日本地球惑星科学連合2011年大会の高校生プログラムで生徒たちが披露し、優秀賞を受賞した。審査員の1人、東京大学大学院地球惑星科学専攻の橘省吾助教(38)はすぐ生徒に声をかけた。「よければ、このコンセプトをはやぶさ2の技術開発に使わせて欲しい」。橘助教は試料回収チームの科学面のとりまとめ役だ。

あ、ここって隣町の高校だ! このコンセプトを取り入れた実験装置がすでに投入されているそうです。