EU:測位システム「ガリレオ」の衛星2基打ち上げ [毎日]

ついに打ち上げられた南国ソユーズ

 【ブリュッセル斎藤義彦】欧州連合(EU)は21日、独自開発した衛星利用測位システム「ガリレオ」の衛星2基を、南米大陸にある仏領ギアナから打ち上げた。米国の全地球測位システム(GPS)より精度が高く、位置情報を数センチの誤差で測れるためカーナビなど広い用途で使われそうだ。14年から運用を開始。GPSとも互換性があり、日本でも無料で利用できる。これで米国による測位システムの独占は崩れる。

 ガリレオの打ち上げにはロシアの宇宙船「ソユーズ」のロケットが使われる。ソユーズロケットが旧ソ連以外の地域から打ち上げられるのは初めて。

 ガリレオは14年から後続機が順次、打ち上げられ、最低24基、最大30基、地上の2カ所の管理センターによるシステムを20年に完成させるのが目標。

 米国とは04年にGPSとの相互運用で合意した。携帯電話やカーナビなどの端末は、今後、ガリレオとGPSの双方が利用できるシステムを搭載することになりそうだ。

なかなか見慣れない光景ですw